会話劇の稽古。
今回は、台本の構成に着目。
「誰が何をしてどうなる話なのか?」
基本的な事ですが、この解釈がズレると別の物語になってしまいます。
その上で、盛り上がりや落ち着くシーンを探します。
そして その頂点から逆算し、どの辺りから徐々に変化すべきか考えます。
『自然体の演技』を重視すると、その分 起伏が乏しくなりがちです。
それ故、ある程度の演出的な計算も必要となってきます。
お客様が退屈になっては、元も子もありませんし。
まぁ それを感じさせない芝居が求められるので、演者の難易度は高くなりますが…。
さて 未だ役作りに迷走中な私ですが、早くも光明が射してきました!!
きっかけは、演出や共演者とのディスカッション。
「こんな時、彼なら どうするか?」
「ウソツキが、台本通り素直に喋るか?」
「嘘と真実を どう散りばめるか?」
「相手に何をさせたいか?」
「架空の人物だからこそ 出来る事は?」
と こんな具合に、内面や性格の更に先に関する事を―。
『物語』である以上、『本が要求する人物像』もあるのだと実感しました。
それと同時に、「皆で創るもの」だと改めて思いました。
恥ずかしながら、「4年前のカラスマとの差」に固執し過ぎていた様です。
そんなのは、考えるまでもない些事でした。
これからは 自分や演出だけでなく、共演者が持つ『カラスマ像』も尊重していけたら と。
簡単な事ではありませんが、更に踏み込んだ芝居が出来そうです。