<ハニー♪へ> 参考になれば幸いです | Timeless Hrglass

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私の勤務先の系列大学病院、婦人科の治療の一例です。


私の母校の大学病院に通院・入院かと思われますが、

現在、私が一番注目している治療等です。

参考になれば幸いです。



最近では、子宮体癌に罹患する患者さんの総数が増えているのに伴い、若年の方も多く治療を受けられています。

妊娠希望があるものの体癌に罹患された若年の患者さんの苦悩は察するに余りあります。


0期にあたる異型内膜増殖症、または、Ia期(子宮の体部の粘膜内に癌が限局し筋肉の壁に浸潤していない状態)と考えられ、しかも高分化型(グレード1、G1)である患者さんには、子宮摘出という手術療法以外に、高用量(沢山の量という意味です)黄体ホルモン療法という保存的な治療法も選択肢のひとつであることも説明しております。


事前検査として、MRI、CT、子宮鏡検査、子宮内膜組織診、子宮内膜細胞診、凝固系・肝機能血液検査などの受けていただいた、0期あるいはIa期と診断された約70名(1998年から現在まで)の患者さんに対して、4から6か月(またはそれ以上)にわたる黄体ホルモン療法を施行しています。


この治療中は治療開始時と終了前には内膜全面掻爬という処置を入院、静脈麻酔下で行い、1か月に1回外来で超音波、内膜組織診・細胞診検査で治療効果を詳細に検討します。


異型ポリープ状腺筋腫(一部に腺癌が生ずることもあります)という比較的稀な病変の患者様も多数受診され、子宮鏡下で直視下に病変を切除するという手術療法も併用して黄体ホルモン療法を行っています。


その結果、異型内膜増殖症の方は100%、Ia期の方は93%の確率で病変は消失しています。しかしながら、2年以内に病変が子宮内に再出現する頻度も高い(43%、56%)ため、治療終了後は積極的に排卵を誘発して早期の妊娠を目指して、不妊専門の先生の外来に通院していただくこともあります。


未婚の方の場合は、定期的に少量の黄体ホルモンを内服していただき、定期的な薬物的な内膜剥離により再発防止の処置に通っていただきます。


今までに6名の患者様が治療後に妊娠(複数回の方を含む)に至り、挙児希望をかなえておられます。