私が改善要求をすると、所内に異常な緊張状態が生まれました。
主任や係長はなんて事を言い出すんだみたいな顔をしてこちらを見ます。一般社員は、とうとう言っちゃたと期待と憐れみの目で私を見ています。
私は出来るだけ感情的にならないように改善要求をしましたが、皆の前で反乱にも等しい意見を言われた所長の方はそうでなかったようです。
話し合いは初めから大荒れとなりました。いち営業社員から自分の営業方針を全否定されたと受け取った所長は烈火のごとく怒り狂った。
私は自分の要求がひとつも受け入れられなかった時は、その場で辞めるつもりで辞表をポケットにいれて一歩も引かないと決めていました。
私は一般社員皆の意見ですといくつかの要求をしましたが、少しぐらいは聞き入れて貰えると期待していました。
しかし、所長はその事ごとくに反論し自分の方針の正当性を主張し、私の要求を否定しました。
所員全員が最後まで一緒に行動することによって全体のチームワークが生まれ、一体感ができるんだというのが所長の持論です。
しかし、嫌がるものを無理やり強制してどんな一体感や、チームワークができるのでしょうか私にはわかりません。
結局話し合いは平行線となり、私の要求は受け入れてもらえませんでした。私はその場で辞表を提出し、周りの制止を振り切って営業所を出ました。
もう何の未練もありません、毎日嫌な思いをして会社に行く理由もない。もう少し部下の意見を聞き入れてくれるものと期待をしていただけに落胆は大きい物がありました。