赤ちゃんの「目」のお手入れが、トラブルを減らす
こんにちは。橋本です。
赤ちゃんの目は、ある程度、お手入れしたほうがトラブルが少なくなります。
いちばん多いトラブルは、結膜炎。
結膜とは白目の表面とまぶたの裏側のこと。白目が炎症をおこして、充血したようになるのが、結膜炎です。
結膜炎の直接的な原因は「汚れた手で目をこすること」ですが、目やにがたまると結膜炎などを起こしやすくなります。
また、目やにがたまったままにしている場合も、結膜炎をおこしやすくなります。
つまり、「目やには、ためないほうがいい」ということですね。
「片方の目からだけ、目やにがいっぱい出てくるんだけど、大丈夫かな?」
そんな赤ちゃんが時々います。とくに寝起きなど。目が開けにくくなるぐらい、目やにが出る赤ちゃんもいます。
これは涙を捨てる出口。涙点が、つまり気味になっているのかもしれません。
目頭には、余分な涙を鼻のほうへ排出する穴があります。赤ちゃんは、その穴が細いため、目やになどで、つまりやすいんですね。
すると、涙が行き場をなくして、結果、「目やに」が、目にたまりやすくなってしまいます。
また、赤ちゃんはほっぺがふっくらしているので、下まぶたに生えているまつげが内側に入った状態。
いわゆる、「さかさまつげ」でも目やにが出ます。
目のトラブルをなくすためにも、赤ちゃんは、とくに、「目やに」の掃除をしたほうがいいわけです。
では実際に、赤ちゃんの「目」をお掃除していきますね。
目のまわりは、とくにデリケートなパーツです。赤ちゃんなら、なおさら。
清浄綿、ガーゼ、ウェットティッシュなど、使いやすいもので、やさしく目をふきます。
急な赤ちゃんの動きで「目」を傷つけないためには、赤ちゃんの頭を固定することも大事です。
目をふくときは頭が動かないように、首の後ろを支えるか、おでこをやさしく押さえます。
で、ここからが重要です。
よく「目をふく方向」は、「目がしらから目じりにかけてふきましょう」と教える人がいます。
が、これは間違いです。
「目がしら」には、目やにとかホコリ、汚れがたまってます。
そのため、「目がしら」から「目じり」に向かってふくと、「目やに」が目に入ってしまいます。
赤ちゃんの目は、2ステップにわけて掃除してください。
赤ちゃんの目を掃除する2ステップ:
「目がしらの少し内側」から「目がしらに向かって」ふく
↓
「目がしらの少し内側」から「目じりに向かって」ふく
これが目をきれいにふく順番です。
面倒ですが、このように2ステップで。清潔な清浄綿などで、やさしくふいてくださいね。
目の掃除は、お風呂あがりにするのがいちばん。
固まった目やにが、ふやけて取りやすくなります。
でも実際には、「目やにがガビガビに固まって、目が開けにくくなっている」。なんてことがおこるのは、寝起きのときが多いんですよね。
そういう場合は、少し蒸しタオルでふやかしてから、同じようにふき取ってくださいね。
赤ちゃんも、楽になります。
気をつけたいのは、お手入れをしても、たくさんの「黄色や黄緑色の目やに」が続く場合です。
病気の可能性もあるので、気になる場合は、早めに病院で受診してくださいね。
赤ちゃん期に、ものすごい勢いで発達する目。
赤ちゃんの「目」は、少しお手入れすることで、トラブルをへらすことができます。