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塗り薬は、「いつ塗るか」で差が出ます


こんにちは。橋本です。


塗り薬は、お風呂、シャワーの後、体が完全に乾いてしまう前に塗るのが、ベストです。


これをよく、「お風呂からあがったら、3分以内に塗りましょう」といっています。


まあ、「3分」は、おおげさかもしれませんが。


ようは、子どもがお風呂からあがったら、なるべく早く塗り薬を塗ってあげましょう、ってことですね。


お風呂に入る。シャワーを浴びる。そのおもな目的は、体の汚れを落として、きれいにすることです。


人によっては、リラックスして、1日の疲れを落とす意味もあるかもしれません。


お風呂は、気持ちがいいですからね。


あと、スキンケアにおいて入浴は、もう1つ重要な意味があります。


それは、肌に水分を補給すること。


入浴前の肌の水分量を100とすると、


入浴直後の水分量は、200。


これが、入浴後15分では、水分量が入浴前の100に戻り、


何もしないでおくと30分後には、水分量が80までさがり、それ以降は、ゆっくりと元の水分量に戻っていく。


肌の水分量の変化をあらわすグラフ


つまり、入浴後は肌の乾燥が急激に進む時間帯なのです。


「そういわれれば、お風呂あがりのあと、肌がつっぱることがあるな」と実感している人もいるかもしれません。


肌のつっぱりが気になり当然、保湿する人もいると思いますが、その保湿を30分後にしてしまっては、効果が低くなってしまうことも考えられるわけですね。


ましてや、アトピーにとって乾燥は大敵。


肌が乾燥しているよりも、潤っている状態が多ければ多いほど、湿疹やかゆみは、おきにくくなるはずです。


だから塗り薬は、「お風呂からあがったら、3分以内に塗りましょう」というわけなんです。


肌が乾燥気味の子どもを、「お風呂から上がたら、そのまんま」にすることは、厳禁。


入浴タイム


実際の手順にすると、こんな感じです。


1)

お風呂で体を洗い、肌を清潔にする


2)

バスタオルで軽くポンポンおさえるように、濡れた体をふく


3)

湿疹、赤くなったところ、かゆみの強いところには、ステロイド外用薬を塗る


4)

乾燥肌が気になるところには、保湿剤を塗る


バスタオルで体をゴシゴシふかないようにしてくださいね。肌が弱いと、乾燥肌のもとになります。


お風呂から出たら、すぐに薬、すぐに保湿。


すぐに塗るか、塗らないか。そこで差が出ます。


同じ手間をかけても、タイミングしだいで結果に差が出てしまうのです。


目標は3分以内です。


 


 


 


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