100年は1世紀。

 今年2020年に生誕100周年となる人たちは1920年の生まれです。

 和暦では大正9年。

 

日本映画史上のスター、原節子と三船敏郎も1920年生まれです。

記念行事が企画されたりして、一部では話題となっているようです。

お二人の俳優としての活動期間は、

 原節子が1935年~63年。

 三船敏郎が1947年~95年。

  (終戦は1945年、昭和20年)

 
原節子は戦前からスター女優で、37年の日独合作映画「新しき土」はかのヒットラー総統も観たそうで、ドイツ親善訪問もしています。戦意高揚映画にも多数出演しましたが、戦後も新しい時代を描くには欠かせない女優でした。小津安二郎の作品は有名ですね。
63年以後は女優業だけでなく一切の公的場面に出なくなりました。
つい最近2015年に訃報が伝えられました。
 
三船敏郎は戦後日本が生んだ世界的スター俳優です。
(三船以前にも「早川雪舟」が欧米で名を成したそうですが、作品があまり残っていないのでもうひとつピンと来ません)
50年の「羅生門」を皮切りに、54年の「七人の侍」など50,60年代に演じたサムライ・浪人ものは世界中で称賛されました。
 
その二人が主演として共演した作品が今年DVD化されました。
52年(S.27)公開の「東京の恋人」というモノクロ作品です。戦後復興途上の東京を舞台にした社会派人情コメディで、32歳ごろの二人の人柄性格の良さがにじみ出ています。
両名、特に三船の若さ初々しさ。脚本の新しさ。時代背景、社会事情。
今の時代から眺めると、いっそうおもしろさが増します。
 
昔の映画と言ってしまえばそれまでですが、現代の作品も過去の作品群の蓄積の上に生まれたもので、数十年などは見方によればほんの短期間かもしれません。そういうはるか以前の映画が商業的価値を見直されてDVD化されたりネット配信されたりすることも多くなってきました。
 
中高年世代にとっても、上の二人の作品は、以前は伝説上の作品ばかりでした。話には聞いていたが実際には観たことがないというのが実情で、それがレンタルビデオ時代になって大きく変化しました。
 
ところで、三船敏郎というと「大作映画の人」というイメージがありますがテレビ番組にもけっこう出演しています。
(自分が作った大規模な「三船プロダクション」を維持するために働きづめだったとも言われています)
1980年にはアメリカで制作・放送された連続テレビドラマ「SYOGUN」に出演しました。
日本でもドラマばかりではなく、数は少ないものの、軽い番組にも出演しています。 言うなれば、テレビ時代にも適応したわけです。
 

 

     1984年 TVバラエティ出演時  60歳代初め

     SYOGUN助演の島田陽子とともに

 
  
    以上、
    「コロナ巣ごもり」に寄せて書いてみました。