日本列島のある辺り、中国東部から朝鮮半島、ロシア・サハリン周辺は古来、極東( Far East )と呼ばれてきた。世界の中心であった西ヨーロッパから見ると、東のどん詰まりだったからだ。同様に、アラブ、ペルシャ地域は中東( Middle East )と呼ばれた。

 

 4月27日金曜日に北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)労働党委員長が徒歩で国境線を渡り、南の文在寅(ムン・ジェイン)韓国大統領と会談するという一大イベントがありました。

既に初の米朝首脳会談が予定されています。その前に、金委員長は最初の外国訪問として中国に赴き習近平主席にあいさつし、その後上記の南北会談に臨みました。踏むべき順序を守ったということなのでしょう。

 この南北会談で、金委員長はかなり踏み込んだ方針転換を表明しました。しかし、自国の存在保障のために多くの犠牲を払って開発してきた核兵器を簡単に放棄するとは、アメリカも国際社会も容易には信じられないので、本気ならば、具体的に目に見えるように証明してもらわないといけません。

 

 金委員長が南北融和ひいては統一に向けてどのようなビジョンを持っているのかもまだ明確ではありません。明確に持てる段階まで至っていないのかもしれませんね。自国の事情もあり、相手のあることでもあります。

 

 社会主義や共産主義の試みがほぼ例外なく挫折している歴史。本元のソビエト連邦が崩壊してロシアとして再生し、中国も古典的な意味での共産主義国とはもはや言えず、東西ドイツは東が西に吸収される形でとっくに統一されています。

北朝鮮はひとり金委員長が全権を掌握しています。初代の金日成元帥の「地上の楽園」建設の夢をどのように結着させようとするでしょうか。極東の異端児は名君、大政治家へと変わるでしょうか。

 

 冒頭に少し述べたように、朝鮮半島周辺、極東の地政学的位置関係は未来永劫変わりません。余計な緊張の火種は誰しも持ちたくないでしょう。

南北朝鮮は、世界2位と3位の経済大国にはさまれて埋没するどころか、両天秤、両手に花の状態を保持できるのではないか、と思います。

 

  

    少々大げさな話になってしまいました。

   わたしは「大説よりも小説」という言葉が好きなのですが、

   どうも語るべき小説(日常の話)はありませんもので。