夏っー・・・といえる日はまだありませんね

 

 EUからイギリスが離脱することが国民投票で決まりました。

 おもに今後のイギリス国内と世界の経済への影響が心配されていますが、私は経済のことはあまり得意ではありません。

 得意分野であれば、もっと裕福な生活を送っていることでしょう。

 

 3月末に交通事故で入院して、4月中はベッドから移動できない状態が続き、5月の連休の頃からやっと少しひとりで歩くことができるようになった。TVニュースを見たり、新聞・雑誌を売店に買いに行ったりもできるようになった。「人間は社会的動物である」と大仰なことをいう気はないが、仕事をしていなくても、世事に対する関心は衰えるものでもないようです。

 

さて、タイトルのことです。

「舞台人」とは演劇やバレエ、オペラなどの劇場(舞台)で上演される芸術・芸能に活動の主軸を置いている人たちのことを指します。

この4月、5月に大舞台人と呼ぶべき二人の方が亡くなりました。

東京バレエ団と日本舞台芸術振興会(NBS)を立ち上げ運営していた佐々木忠次氏と、国際的評価を得ていた演出家の蜷川幸雄氏です。

佐々木忠次(ささき ただつぐ 1933~ 2016.4.30)氏は83歳。

蜷川幸雄(にながわ ゆきお 1935~ 2016.5.12)氏は80歳。

 

私でさへ蜷川氏演出の芝居を2,3度観たことがあり、私くらいの年代の人間は氏の俳優時代も少し知っています。もちろん幼少年時代だからテレビ俳優としての姿。後年演出家として有名になった頃、ああ・・あの方かと思った。俳優から演出家に転じて成功する人もいるのだなあ、と思ったのでした。 多くを語る資格もないので、これだけにしておきます。

 

佐々木氏については、私は一方的に大いに恩恵を受けているのです。

少しく自慢がましくなりますが、かつて私がどういうことを大切にしていたかの一端がわかります。 他人よりかなり遅れて社会人になった頃、佐々木氏が大々的に海外から有名オペラ劇団を引越し公演という形で招聘し始めました。チケットのセット販売価格はかなり高額でしたが、新人サラリーマンでも無理をすれば何とかなったのでした。

子ども時代に何かの音楽教育を受けたわけではないのに、いきなり超一流のオペラから観ることになったわけです。最初の頃は脂汗が出るくらい緊張したり、体調が悪くて空咳が止まらなくなって客席から退散したりしたこともありました。 でも、次第に慣れてくるもので、演目のあらすじを事前に頭に入れておき、素人なりに音楽と演技を楽しめばよいのだと思えるようになっていった。これをきっかけに、著名ソプラノ歌手のリサイタルを聴きに行ったりするようになった。

また、佐々木氏は自身でバレエ団を組織するのと同時に海外の特に新進の著名バレエダンサーを積極的に招聘したので、それにも接する機会が持てた。そのおかげで、ジョルジュ・ドンとシルヴィ・ギエムのボレロの舞いも観ることができた。最近、日本のバレエの若い才能が国際的な評価を受けることが多くなってきましたが、その一因は佐々木氏の長年の活動にもあるだろうと私などは思うのです。

バレエというものは、スポーツとは違った意味で、身体表現の極致といえるものだと思います。 それに魅せられる人が多いのもうなずけます。

 

こういうふうに、少し小金ができると大小様々の舞台公演を観に行くということを続けていた。すでに中年にさしかかっていたので、周りはあきれていたかもしれない。いや、この行動を知っていた周りなどほとんどいなかった。 なぜそんなことをしていたかというと、それが楽しくもうれしいことであり、生活の憂さ晴らし・活力の素となったからで、他に理由などない。

 

 

「舞台の一回性」ということがよく言われます。

人の人生も一回性。

そんなことは誰でも百も承知なのであるが・・・。