もともと私はすごく頭でっかちで理屈っぽいほうで、自覚もある。
心で感じたことを、頭でこねくりまわして否定することが多く、それで失敗したことも数知れない。
昨年末あたりから、自分の中で「直観に従って行動する」というのがキーワードになっていて、すごく興味がありながらも実行できずにいた。
先日書店でメンタリストDaiGoの『2秒で最高の決断ができる直観力』という本を見つけ、直観に従って購入してみた。
DaiGoさんの他の著作と同様、「心理」を扱っていながら心情に訴えるような言い回しは一切なく、徹頭徹尾論理的。
なるほどなーと思えるようなことがたくさん書かれていたけれど、その中でも特に印象に残ったのが、「持続性バイアス」というもの。
人間はネガティブにしろポジティブにしろ、何かの出来事に遭遇したときに生まれた感情の将来的な持続に対して過大に見積もる傾向があり、「今の自分の感情がずっと続く」と思ってしまう。この思い込みを「持続性バイアス」と呼ぶそうだ。
人はこの持続性バイアスに捉われてしまうと、傷つくのを怖れて直観に従った行動にブレーキをかけてしまう。失敗することで負う損失よりも、失敗して感情が傷つくのを怖れて動けなくなるという原理らしい。
確かに、何か行動するのを躊躇するときというのは、決まって実際的な損失よりも、感情的に傷つくことや恥をかくことのほうを不安がっているように思う。事実としてうまくいかない点があるならば、それをクリアできる案を考えればいいだけだが、足がすくむのは決してそれが理由ではない。
なるほど、人を好きになって信頼しても、きっとまた傷つけられると思ってブレーキをかけているのも、辛い感情を過大に見積もった私自身の持続性バイアスの仕業なのかもしれない。
理由も分からず傷つくのが怖いままだと、新たな行動にも出られないままだが、原理が分かると対処もしやすい。
自らの感情を大事にはしても、その持続性について過信するなということだろうか。