ロシアNOW 廃墟となった施設  旅行 行ってみる? | サファイアのブログ

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忘れ去られた秘密の廃墟

2014年5月25日 ダン・ポトツキー

ソ連崩壊後、軍事施設や科学施設の多くが稼働できなくなり放置された。その中でもとりわけ危険なものや秘密性の高いものは直ちに封印、移築されたが、その他のものはただ捨て置かれただけだった。今、そのなかのいくつかのものは廃墟探検のメッカとなり、少なからぬリスクを伴う「観光資源」として存在している。

ロパーチン燐鉱=アレクセイ・ザイツェフ撮影


モスクワ郊外の「失われた世界」:ロパーチン燐鉱

 モスクワから90キロに位置するロパーチン燐鉱は、ヨーロッパ最大の燐鉱山で、1930年代に稼働し始めた。かつてここでは、あらゆる種類のマルチバケット式掘削機が作業していた――鉄道の軌道上を動くもの、キャタピラをもつもの、「針で縫う」ように掘り進むものなど。ここは、独自の鉄道を持つ巨大施設だった。1993年以後この施設は閉鎖され、巨額の費用を投じた工場はうち捨てられていた。

 燐鉱の採掘は、地上のものとは思われないような、信じられない風景を生み出した。長く深い採掘跡の溝には水がたまり、その間にテーブルのように平らな砂の畝(うね)が連なって、黒や白、また赤みがかった砂丘が、規則正しく並んだ松林と渾然一体となっている。巨大な掘削機は、空から砂の上に下りた異星人の錆びた宇宙船を想像させる。これらはみな、観光客が入ったことによる破壊以上に、ロパーチン鉱山が、自然と技術がミックスしたユニークな「禁猟区域」だったことによるものだ。

行き方

 モスクワ・カザン駅からリャザン方面への電車でヴォスクレセンスクへ。ヴォスクレセンスクのバスターミナルから24番バス(ヴォスクレセンスク~燐鉱山間)。バスは朝4時から夜10時まで15-20分おきに運行。燐鉱山バス停から徒歩。



「地獄の穴」:ムルマンスク州、コラ半島超深度掘削坑


ロシア通信撮影


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モスクワの地底の世界

 コラ半島の超深度掘削坑は、世界で最も深い穴だ。その深さは12262メートルで、ムルマンスク州、ザポリャールヌイ市から西に10キロの場所にある。この掘削坑は、もっぱら学術目的で、地殻の下部が地表に近い、バルト大陸地殻(バルト楯状地)の北東部にボーリングで掘られた。

 コラ半島超深度掘削坑では、最盛期には16の研究所が置かれ稼働していた。ここではたくさんの興味深い発見がなされ、例としては、それまでに考えられていたよりも15億年も早く陸地は形成されていたことがわかった。また、従来地下深くでは有機物は存在せず、また存在し得ないと考えられていたが、14種類の微生物の化石が発見された。深層部は28億年以上前に形成されたことが明らかになった。

 2008年に施設は放棄され、付属設備も解体されて荒廃が始まった。2010年時点では掘削坑は保存されていたが、だんだんと崩壊が進んでいる。放棄された掘削坑と研究施設は廃墟愛好家たちのメッカとなった。

行き方

 モスクワ・ヤロスラヴリ駅から列車でザポリャールヌイ市へ。ザポリャールヌイからは車を手配する必要がある(500ルーブル)。掘削坑は市街から10キロほどの場所にある。



ロシアのHAARP・電波観測施設「スーラ」

ロシア通信撮影


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モスクワの地底の世界

 コラ半島の超深度掘削坑は、世界で最も深い穴だ。その深さは12262メートルで、ムルマンスク州、ザポリャールヌイ市から西に10キロの場所にある。この掘削坑は、もっぱら学術目的で、地殻の下部が地表に近い、バルト大陸地殻(バルト楯状地)の北東部にボーリングで掘られた。

 コラ半島超深度掘削坑では、最盛期には16の研究所が置かれ稼働していた。ここではたくさんの興味深い発見がなされ、例としては、それまでに考えられていたよりも15億年も早く陸地は形成されていたことがわかった。また、従来地下深くでは有機物は存在せず、また存在し得ないと考えられていたが、14種類の微生物の化石が発見された。深層部は28億年以上前に形成されたことが明らかになった。

 2008年に施設は放棄され、付属設備も解体されて荒廃が始まった。2010年時点では掘削坑は保存されていたが、だんだんと崩壊が進んでいる。放棄された掘削坑と研究施設は廃墟愛好家たちのメッカとなった。

行き方

 モスクワ・ヤロスラヴリ駅から列車でザポリャールヌイ市へ。ザポリャールヌイからは車を手配する必要がある(500ルーブル)。掘削坑は市街から10キロほどの場所にある。



ロシアのHAARP・電波観測施設「スーラ」
電離層観測施設「スーラ」=写真提供:Press Photo

 1970年代末、ニジェゴロド州ヴァシリスールスク市のそばにある地球物理学研究所に、大出力短波放射による電離層観測施設「スーラ」が建設された。この施設はアメリカのHAARPプロジェクト(高周波活性オーロラ調査プログラム)に対抗してつくられた。噂によれば、「スーラ」の設立の目的は、HAARPがそうであったように、気候を制御する試みであり、また「気候戦争」への準備のためだったといわれている。

 「スーラ」はアンテナやレーダー、無線設備のほか研究施設、経理部門、専用変電所などからなっていた。かつて秘密とされていたこの研究所では、今も重要な研究が行われており、錆び朽ちてぼろぼろになっているが、全部が閉鎖され放棄されているわけではない。

 この施設で行われていた重要な研究は、大気中のイオンの乱れから人間を防護する技術と方法についてのものだった。現在、この研究所は年にわずか100時間稼働するのみ。かつては厳重な警備がしかれていたが、現在はその撤退により、金属を探す「猟師」(泥棒)や、スリルを味わいたい好事家が入り込んでくるようになった。

行き方

 モスクワ・クールスク駅から列車でニジニ・ノヴゴロドへ。ニージニー・ノヴゴロドのバスターミナルからはバスでルィサヤ・ゴラー(禿山の意味)へ行き、ヴァシリスールスクへの渡し船に乗り換える。「スーラ」(ヴァシリスールスク演習場)は村の近郊にあり、地元ドライバーと話をつければアクセス可能。