日本を屈服させたい中国   正論 | サファイアのブログ

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【正論】
大阪大学大学院教授・坂元一哉 中国攻勢への抵抗が新時代開く

2012.10.31 03:32 (1/4ページ)正論

 尖閣諸島をめぐる中国の言動について、ある気鋭の中国研究者が、文化大革命時代を思い出しますね、と言っていた。すなわち「文攻武嚇」。狙った相手を文章で攻め、武力で嚇(おど)す、その激しさが文革の際の中国によく似ている、というのである。

 ≪文で攻め武で嚇す文革の手法≫

 文革時代は毛沢東主席に逆らう「反革命分子」が相手。だが、いまは、尖閣諸島を国有化し、胡錦濤主席が「絶対に許さない」と言ったという、日本(政府)が相手である。

 「文攻武嚇」だけでは足りないとばかり、日本製品不買など、経済でも圧力をかけるいわば「経圧」もいれて、なんとか日本を屈服させたいようだ。

 もし日本が屈服しないと、中国政府は国民から外交無能を批判される。そのことは、貧富の格差や汚職の蔓延(まんえん)に批判が高まるなか、国内を、それこそ文革の時のように混乱させる引き金になるかもしれない。そういう危惧が中国政府の激しい態度の背景になっているとの指摘もあるが、それはここではおく。

 ともかく中国政府の激高ぶりと、暴徒化した反日デモの凄(すさ)まじさは野田佳彦首相も「想定外」だったらしい。事態の展開を見て、日本国内には、国有化は間違いだったとか、タイミングが悪かったとかいう批判が出た。