ラストシンデレラは人気になるか?独身女性の溜飲を下げるトレンディドラマがますます非婚化を進めてしまうのでは?

ラストシンデレラというドラマが始まった。
高視聴率女優で独身女性に高い支持を受けている篠原涼子の主演でアラフォー女性がターゲット
ともなればなかなかの高視聴率が期待できそうである。
第1回放送は13.3%と大した数字ではないが,これからどうなるか注目だ。

初回の内容だが,はっきいって男性は完全に無視の内容だと思う。
女性にものすごく都合よく作られている。
未婚女性はもちろん,既婚女性の一部からも楽しいと思われるような内容だ。

だが男性がこのドラマを見れば,現代女性に対してのイメージがより一層下がることだろう。

一言で言えば,女性の欲望とか願望を全面に押し出して,そのためには周辺がどうなろうと知ったことではないというような内容だからだ。

初回からして飛ばしている。
主演の篠原涼子の役はそれほど悪役ではないし,同年代の素敵なイケメンにもひそかに好かれているらしい状況で,
別のイケメンの20代後半の男性から30代後半の女性が誘われる話で簡単に寝るというだけの話なので,男性からみれば,性だの恋だのに飢えた年増女性がイケメンに誘われれば簡単に股を開くんだね。
というだけで何ということはない。男性風にいえば据え膳食わねばみたいなもので,貞操観念の堅くない女性でイメージは良くないがまー自分に関係する女じゃないし,既婚者でも彼氏持ちでもない女だからどうでもいいという感じだろう。

大塚寧々の役は既婚子持ちでそれなりに独女への理解を示しながらも,家庭を守る
タイプの女性で,男性からは一番好印象だろう。

問題は飯島直子の役である。理由は明らかにされていないがバツイチでまずイメージはダウン。女性はバツイチをあまり悪く評価しないかもしれないが,男性からすると最悪のイメージである。というのも現在の日本の法制度は離婚時に女性優位にできている。
そんな状況で離婚をしてしまう女性に対してはやはり男性は悪いイメージを持たざるをえない。
それに加えて,結婚を考える男性が最も嫌うのはHな女性なのである。勝手な男性のイメージだが,この時点で,この女性は浮気などをしてあちこちの男に色目を使い,そのあげく離婚した最悪の女というイメージである。

結婚の目的として,女性は生活の安定があるため浮気に比較的寛容だが,男性は子供を持つことを大きな目標にしているものも多い。
そういう男性が最も嫌うのが,他の男性に色目を使う類の恋多き女である。簡単に寝るとなればまさに最悪である。
この飯島直子の役は,どこの馬の骨ともしらない若い男とトイレで寝る。そして,大塚寧々役の夫にまで色目を使い,騙して寝取ってしまうのである。

この初回のあらすじを書くとすれば,
アラフォー女が3人いた。
1人だけが既婚で,他の2人はバツイチと仕事が生きがいの10年彼氏のいない干物女だ。

そして既婚者の姑をあこぎに描いて,幸福感を下げたあげく,バツイチ女に取られて散々な目に既婚女性があう。
バツイチ女は自由に色々な男と楽しんでいる。
仕事が生きがいの干物女もなぜか突然若いイケメン男と良い仲になっている。

もうこの時点で誰をターゲットにしているかは明らかだろう。
アラフォー独女は喜んで見るかもしれない。平常時の敗北感から溜飲を下げるには最適だ。
アラサーで婚活がうまくいかない独女も喜ぶかもしれない。
独身主義者の女性も喜ぶかもしれない。
若いフェミニスト的な女性達も喜ぶかもしれない。

これを逆のドラマにしてみたら笑える。
アラフォー男性で女性にまったく優しくしない10年彼女なしの干物男性が突然20代の抜群美人に言い寄られて寝る。
既婚で家庭的な男性が妻の実家の姑にいびられながらも頑張っていたのに,妻をイケメン中年に強引に寝取られてしまう。
イケメンで遊びまくっているバツイチアラフォー中年があちこちで女とやりまくっている。
こんな男性のドラマ面白いですか?

もっとも低視聴率で終わるかもしれないし,次回から話の方向性が変わるかもしれないので,
あくまでも初回のみの感想ということで。