リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(女性の自己選択)

リプロダクティブ・ヘルス/ライツをご存知だろうか。
リプロダクティブ・ヘルスは、人々が安全で満ち足りた性生活を営むことができ、生殖能力を持ち、子どもを持つか持たないか、いつ持つか、何人持つかを決める自由をもつことを意味するのだそうだ。
1994年、カイロ国際人口・開発会議で採択された文章に基づいているとのことである。
これについて,特に反論はない。

だが,この観点からすれば女性手帳はこのリプロダクティブ・ヘルスを実現するためにも必要だと思うのだ。

リプロダクティブ・ヘルスは多くの男女が生殖に関する正しい知識を持った上で,自由に選択できてこそ本来の目的を達成できる。

未婚女性や子供を産みたくない女性に不都合な事実であっても,正しい知識の流布を阻害することは妥当とは言えない。
日本が先進国でなくなる日も近い?真の人口減少は日本だけという厳しい現実

次の数値を見てもらいたい。
1950年~2050年の人口上位5カ国の推移だ。

中国
5億5100万
13億5400万
13億9300万
12億9600万

インド
3億7200万
12億5800万
15億2300万
16億9200万

アメリカ合衆国
1億5800万
3億1600万
3億6200万
4億0300万

ロシア
1億0300万
1億4300万
1億3600万
1億2600万

日本
8400万
1億2700万
1億1700万
9700万

ご覧のとおり世界の覇権を争う中国とアメリカは高い水準で2050年まで人口が推移を続ける。
逆に日本とロシアは凋落の一途をたどることになる。

何度も言うが,人口は国力だ。日本経済を見ても内需が多くを占める。
そして天才の数もやはり人口に比例する。


総務省のこれは1950年,2012年,2030年,2050年の世界の国々の人口上位トップ20である。

1950年
1位 中国 5億5100万
2位 インド 3億7200万
3位 アメリカ合衆国 1億5800万
4位 ロシア 1億0300万
5位 日本  8400万
6位 インドネシア 7500万
7位 ドイツ 6800万
8位 ブラジル 5400万
9位 イギリス 5100万
10位 イタリア 4600万
11位 フランス 4200万
12位 バングラデシュ 3800万
13位 ナイジェリア 3800万
14位 パキスタン 3800万
15位 ウクライナ 3700万
16位 ベトナム 2800万
17位 スペイン 2800万
18位 メキシコ 2800万
19位 ポーランド 2500万
20位 エジプト 2200万

2012年
1位 中国 13億5400万
2位 インド 12億5800万
3位 アメリカ合衆国 3億1600万
4位 インドネシア 2億4500万
5位 ブラジル 1億9800万
6位 パキスタン 1億8000万
7位 ナイジェリア 1億6700万
8位 バングラデシュ 1億5200万
9位 ロシア 1億4300万
10位 日本 1億2700万
11位 メキシコ 1億1600万
12位 フィリピン 9600万
13位 ベトナム 9000万
14位 エチオピア 8700万
15位 エジプト  8400万
16位 ドイツ 8200万
17位 イラン 7600万
18位 トルコ 7500万
19位 タイ 7000万
20位 コンゴ民主共和国7000万

2030年
1位 インド 15億2300万
2位 中国 13億9300万
3位 アメリカ合衆国 3億6200万
4位 インドネシア 2億8000万
5位 ナイジェリア 2億5800万
6位 パキスタン 2億3700万
7位 ブラジル 2億2000万
8位 バングラデシュ 1億8200万
9位 ロシア 1億3600万
10位 メキシコ 1億3500万
11位 フィリピン 1億2600万
12位 エチオピア 1億1900万
13位 日本 1億1700万
14位 エジプト 1億 600万
15位 コンゴ民主共和国1億 600万
16位 ベトナム 1億 100万
17位 トルコ 8700万
18位 イラン 8400万
19位 タンザニア 8200万
20位 ドイツ 7900万

2050年
1位 インド 16億9200万
2位 中国 12億9600万
3位 アメリカ合衆国 4億0300万
4位 ナイジェリア 3億9000万
5位 インドネシア  2億9300万
6位 パキスタン 2億7500万
7位 ブラジル 2億2300万
8位 バングラデシュ 1億9400万
9位 フィリピン  1億5500万
10位 コンゴ民主共和国1億4900万
11位 エチオピア 1億4500万
12位 メキシコ 1億4400万
13位 タンザニア 1億3800万
14位 ロシア 1億2600万
15位 エジプト 1億2300万
16位 ベトナム 1億0400万
17位 日本 9700万
18位 ケニア 9700万
19位 ウガンダ 9400万
20位 トルコ 9200万

1900年代後半まで,日本経済は世界の中枢であってある意味当然だったといえる。
なぜなら世界人口の多くを占めていたからである。
しかし今後は日本経済は小さな小国という存在になっていく。

産めよ増やせよで国力を増強した1900年年代中盤の貯金で今の日本の反映がもたらされた。
資源がなくても,優秀な人材で保ってきた。
女性手帳に関する意見を色々見てみた。

(反対派の主な意見)
・女性に「産む機械」になれということと取れる。
・リプロダクティブ・ヘルス/ライツ(女性の自己選択)を侵して国家が出産を強要しているように取れる。
・女性が働きながら産むことのできる環境を作れるように男性を教育して,保育所などを低価格で大量に作り,
女性の負担を最小限度にして,社会が保護するようにしてこなかったから少子化しているのに,その責任を
女性に押し付けようとしている。
・仕事の方が好きで,子供を産みたくない女性を国家が無責任と言っているようだ。女性の生き方の自由を阻害している。
・不妊症などで子供が産めない女性への批判にとれる。
・同性愛者・性転換者などへの迫害。
・男女平等を掲げて,出産しない自由を教育しておきながら今更おかしいだろ。手帳発行するより政府の教育方針がおかしい。
・世の中が子供を産まないのは,経済が安定しないで非正規雇用が多いからであって,女性が社会進出したからではない。


(無意味派の主な意見)
・女性の妊娠力の話なんて常識だから誰でも知っているはずだから無駄金使うな。
・手帳を作るよりも義務教育で教えたほうが効率的。
・今のご時勢でアナログな手帳はないだろ。電子媒体にしてくれ。

(条件付き賛成派の主な意見)
・男性手帳も作るべき。男性の理解や協力も必要。

(賛成派の主な意見)
・少子化で国力が弱れば,女性の保護など皆無になるだろう。そうなる前に手を打つための施策なのに理解に苦しむ。
・正しい情報を伝えることすら批判することに脅威を感じる。
・マスコミの情報の出し方が異様だから変に伝わっているのではないか。
・自由には義務が伴う,出産か仕事か自由に選べばいいと思う。
何でも手に入る世の中を作りたいなら障害者にも結婚する環境や子供を産める環境を与えるべきだと思う。

色々ありますね。ほかにもたくさんありそうです。