この4月は、“夫の入院・手術”と“引越し”という2大イベントがあった。
引越しは2月くらいから物件探しなどをはじめ、3月は内見などをこなしつつ、引越し先を決め、実際の転居は4月下旬。
そして、この隙間の4月初旬に夫の入院・手術。
●夫の入院・手術のこと
入院は、半年以上前から計画していたものの、夫の仕事と病院のスケジュールの調整がつかずに年が明けてしまい、正直、このまま引越しをすることになるのかな、と思っていた。
ただ、転居先でまた新しい病院を探して、ということになると手間でもある。
そんなタイミングで病院から連絡があり、初めて調整がついたのが4月初旬。
ちょっとタイトなスケジュールになってしまうが、何よりも体が優先なので、入院を決めた。
入院してからのことなどは次回書くが、今回は病気についての簡単な説明。
病名は「陰嚢水腫(いんのうすいしゅ)」。
陰嚢は睾丸を包んでいる袋で、通常、ここに少量の水(リンパ液などを含んだ液体)が入っていて睾丸を包んでいるのだが、この水が過剰に溜まってしまい、陰嚢が腫れるというのが陰嚢水腫の症状。
乳幼児によくみられる病気らしいが、まれに大人もなるそうで、原因は不明らしい。
痛みはないようだが、腫れているとなかなかのサイズになり、圧迫感や違和感で居心地が非常に悪そうだ。
陰嚢バランスはこんな感じ。
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左が通常のサイズで、右が陰嚢水腫により腫れた状態
・・・陰嚢のバランスって円グラフで表現しやすい・・・
私ったら、表現力あるぅ。
話を戻すと、この病気は根本的な治療は手術しかなく、それ以外には、定期的に水を抜く必要がある。
陰嚢に針を刺して。
私には陰嚢はないのだけれど・・・
精一杯の想像力を駆使してみると・・・
・・・血の気が引く・・・
これをだいたい四半期に1回くらいのペースで実施し、かれこれ8年以上は経っていた。
ゆるく見積もって、年に3回として×8年・・・24回は針を刺して水を抜いてきたということになる。
ここまでくると、水抜き界隈の勇者と言っても過言ではないだろう。
実際は
「手術だよ!TAMABUKURO(ちょっとかわいく表現してみた)裏返すんだよ!!そんなの無理に決まってるじゃんね!!」
と日和りまくっていたことが、手術をするまでに長い年月がかかった一因だった気もするが、それには触れまい。
うちの夫は勇者なんで。
しかし、界隈の勇者、水抜きを生涯続け、記録を伸ばし続けていくのも・・・という思いはずっとあったようで、去年の夏、仕事のタイミングが落ち着いたら、手術をしようと決心し、家の近くの大きい病院を紹介してもらい、手術のタイミングを計っていた。
医師から説明された手術の内容としては
①陰嚢を5センチくらい切開
②腰椎麻酔なので意識はある状態
③長くても1時間程度で終わる
④入院期間は、腫れ具合にもよるが大体1週間
説明を受け、無事手術をすることが決まった。
というのが入院までの流れ。
●引越しについて
私は昔から間取り図を見るのは大好きなのだが、引越し作業は苦手である。
毎回、ギリギリになっても荷造りが終わらずに、引越し前夜に涙目になりながら準備をする羽目になる。
ただ今回は、引越しは夫が退院して2週間後だったので、なるべく負担をかけないようにしなくてはならないという使命感のもと、転居先が決まる前から、少しずつ準備を始めた。
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引越しするので、美容師さんにお別れの挨拶も兼ねて髪を切りに行ったところ、思いのほか短くなってしまった人。
少しずつ準備を始めたとは言え、今回のマンションは、7年くらい住んでいたので、じわじわと増えた荷物を前にするとげんなりする。
引越しする度に、「念のため取っておこう、と思ったものの出番は絶対に来ないから、念のために取っておくことはよそう!」と心に決めているのに、何に使うつもりだったのか不明な小箱や小物が山のように出土され、そんな現実から目を背けるために、懐かしい写真なんかを眺めることで現実逃避。
最初は丁寧に梱包し、段ボールに
<小物類(アクセサリー、スカーフ)>などと記載するのに
途中から
<文房具、洋服等>と雑多な梱包内容に変化。
最終的には
<本類、掃除道具 他>など、絶対に同じ部屋に収納しないものが一緒に梱包されはじめ、“類” とか “他” という便利な日本語で、何が入っているのかすら不明な箱が完成する。
何の成長も見せない引越し作業、最終的には、ちゃんと夫に負担をかけての荷造りとなった。
引越しが完了して一ヶ月以上経つが、いまだに開けていない段ボールが複数ある。
何が入っているんだろう。