前回までは、髄膜腫判明までの前日譚を書いていたが、今回は、手術後11ヶ月後(2024年1月)のあれこれについて。

【体調】
●創部
寒くなってくると、ピリピリとした痛みを感じるようになってきた。また、朝、頭部(チタンプレートの辺り)が痺れていることもちょこちょこある。これも寒さのせいだろうか。

その他、チタンの花びらのあたりが突然“ズキン”と痛む。外出の際は帽子を被っていることが多い。驚いた時の創部の「クワっ!!」も相変わらず。

再縫合したもみあげは、たまに痛むので触ってみると、縫合部分が妙に盛り上がっていることがある。まだ傷口が開いてしまったりしているのかもしれないが、そんなにもみあげのことばかり構っていられないので、放置している。

●頭痛
手術しても治らなかった頭痛も変化なし。

●体の痺れ
結構しぶとい。まだ良くならない。

“頭痛”と“体の痺れ”に関しては、コロナの後遺症のほうに原因があると思うので、髄膜腫の手術後の経過という点では大きな問題はなさそう。元気に過ごしている。


【出来事】
●美容室
手術後初めての美容室に行ってきた。
振り返ってみたところ、私が最後に美容室に行ったのは、2022年の12月上旬だった。
2023年の12月ではなく、2022年の12月。
まめに美容室に通われている方からすると、いや、さほどまめではない、という方からしても信じられない話かもしれないが、1年以上行っていなかったことになる。ヘアドネーションなどの高い志があるわけでもないのに、だ。

先輩方のブログを読むと、開頭手術の前に美容室に行き、術後に備えている方が多い中、当時からそれを知りつつも、事前に美容室に行っておこうという発想もなく、術後は、傷口の治りが遅いのを口実に放置した結果、時は2024年1月である。

傷口の治りが遅いと言っても、もみあげの再縫合をしたのは6月なので、秋には十分美容室に行ける状態ではあった。


それなのに行かなかった理由
・創部に触れられるのがまだ怖かった
・剃毛した部分が伸びないので、どういうヘアスタイルにすりゃいいんだよ、という気持ちがあった
・面倒だった(美容室に行くこと自体が)

それなのに行った理由
・少し創部に自信がついた
・剃毛した部分が伸びるのを待っているうちに、ロングヘアになっていた
・面倒だった(毎日長い髪をドライヤーすることが)

結論としては、3つ目にそっと書いてある“面倒だった”に後押しされ、1月にようやく重い腰を上げて美容室へ行くことに。“面倒だった” が、別の “面倒だった” に押し負けるって、どれだけずぼらなんだ、私。


私の通っている店は、個人経営の美容室で、夫も通っているために、開頭手術についても事前に伝えておいてもらっていたので話は早く、頭をソフトタッチで扱ってもらえた。カットのみで、ロングヘアからミディアムに。剃毛から伸びてきた部分はまだポヤポヤしていて、他の部分と同じ長さになるには、あと2年だそうだ。

そして以前にも触れたように、薄々気が付いていたが明らかになったこと。

やっぱり毛並みが変わった

「開頭して、閉じて縫ったのだもの。毛並みまで揃うわけないよね」と、美容師さんと話ながら、毛並みの変化にどうにか対応してもらった。ありがたい。

ショートボブ

剃りこみありのボブ

ボブ・一部角刈り

ミディアム・一部スポーツ刈り

ロング・妖怪アンテナ

ミディアム・寝ぐせ

しばらく美容室に行かなくても、こんなにヘアスタイルの変化を楽しめる、それが開頭手術です。


●数年ぶりの友人との再会
昔からの友人とランチ。
彼女が子育てに追われていて、出産後に会いに行って以来、しばらく会っていなかったので、かれこれ4~5年ぶりの再会。
ちょこちょこ連絡を取り合っている仲なので、手術前に髄膜腫のことはお知らせしていた。
すぐに電話をくれ、励ましてくれた優しい友達である。
そんな彼女との久しぶりの再会では、とても楽しい時間を過ごしたのだが、彼女からすると私は“命に関わる大手術”をしたという認識になっていて焦った。
良性の腫瘍っぽいし、手術すれば問題なさそう、ということや、術後も「元気だよ~」というやりとりもしていたのだけれど、彼女の中で、脳の手術=命がけ というイメージがあったらしい。
「ちゃんと喋れているね」「頭の回転も普通だね」と、言われ笑ってしまった。
ただ、私もまわりに開頭手術をした人がいないので、彼女の言っていることはとてもよくわかるし、逆の立場だったら、色々想像するかもしれない。
安心してもらうためにも、もっと早く会っておけば良かったな、と思うランチでもあった。

 

2024年、体調も含め、色々な変化がある1年になるのだろうけれど、「会いたい人にはちゃんと会おう」をテーマに過ごしていきたい。