部活退部後の革命期 2009年10月19日 | 天体アトリエ

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CGの仕事を本業にする予定Si-non(しーのん)がイラストを中心に、その他では日常やゲームなどを綴ってます。

2009年9月1日に
部活を辞めてからその後約1ヶ月を振り返る

帰りの会が終わってそのまま帰ろうとすると
かつて同じ部の仲間だった連中が
「あー、あんただけずるいー」
なんて冗談半分で野次を飛ばしてきたこともあった

そんなのも数日すればいつの間にか無くなって
ようやく自分が部活を辞めたことを実感するんだ

何日もすればあたりまえのように
なってきた授業終わったら即帰宅する学校生活

やりたいことも特に無く
生きる目的も見つけられず
小学校の頃からずっとハマっているらしい
ポケモンを(この頃は発売したばかりのハートゴールドを)
バリバリやっていて
記憶喪失からずっと絶望的だった日々を
忘れようとしていた

また、ゲームに飽きては
『もし絶望的な日々が逆転できるなら……』
って思いながら物語を考えながら
登場人物のキャラデザもすることもあった

当時は、何をやってもダメな主人公が
学校である人との出会いをきっかけに
オンラインゲームでダメな自分を成長していく
なんてストーリーを書いてたかな

(※この頃の時点ですでに川原礫先生が
アクセル・ワールドやソードアート・オンラインを連載開始しており、アニメ化決定直前で気づき現在はボツになってます)

このような感じでかなり前から
記憶を失っても微かに生き残った記憶が
生きる目的の頼りにもなっていた

だけど、現在みたいにCGクリエイターを
目指すようになるのはまだ先の話だ

ある日、
自分がかつて入っていた部活の連中から
「あんた帰ったら絶対遊んでるでしょ!!」
と言われた

「そんなこと無いよ!!」
って反射的に返すけど、
顧問に言った退部する理由は『勉強に重視するため』だった

あくまで、これは自殺目的で入ったけど死ねなくて入っている意味を無くしたからという
本当の理由を隠すためについた嘘だ

でも、記憶喪失の影響で成績悪い方だから
いい加減勉強して挽回したいのも事実だ
これ以上悪い成績を叩き出したら
それこそ進路を失って生きる目的を失う

ただでさえ成績悪く、
部活辞めて遊んでいる暇人扱いされながら
記憶を失う前のかつての栄光にすがるような
状況をどうにかできたらーー

人生を再び逆転するための特訓が始まった

これがテスト2週間前のことだった
毎晩納得いくまで理解するまで睡眠不足なんて省みずーー悪あがきをした

何度も復習できるようにするため
自分で理解できるようにまとめるための
暗記ノート
この暗記ノートは答えの部分だけをレッドシートで隠せるような色に変えている
(※オレンジが1番消えやすいが
当時は知らなかったためなぜかピンクです)

実際にまとめていた暗記ノート(理科)

やっていく度に疲れたし、全然頭に入らなかったけど、理解した時の達成感だけは忘れなかった

理解した時の達成感はどんな感じかというと……

勉強で得た知識を『自分の物にした』
というところかな

例えば単純に計算問題ね
消費税込の計算って面倒じゃん、
特に軽減税率は

150円を軽減税率8%込で計算するとどうなんだろうって出てくる式は
従来だったら

150+150×0.08

で計算していたのをもっと簡単にできないかな? って深く考えてようやく思いついたのが

150(1+0.08)

で、自力で計算する分には暗算しやすいけど
もっと楽にできるでしょ!!って、最終的に

150×1.08

で計算すると最も早く計算できることがわかった(電卓でw)

このように1度得た知識を日常生活や会話などで使えたら絶対楽って、思えば勉強のやる気が上がることが分かった

生きる目的も無いのでついでのような感じで
なぜかAKB48にもハマり始めていた

これが意外と退部した後も
新たな話し相手をを作るきっかけにもなったりする


部活を退部してから
初めて勉強を好きになれたような気がする
いくら教師の話を聞いてもできなかったことは
『自分の言葉に変換できるまで何度もしよう』
が、自分を変えるのキーセンセンスとなった

当時はあまり時間がなかったので
もっと効率よく知識を得るにはどうしたらいいかな?なんて考えていくと……

イナズマイレブンを見ている時(当時は脅威の侵略者編)で、

すでに豪炎寺が復活してイプシロンは負けて終わっていたところだったけど
デザームが使ってたシュートの必殺技『グングニル』って何だ?って思った
そもそも、ダンボール戦機のオーディーンだって『グングニル』使ってたけど……

って、父親がとんだクソ真面目なせいで当時はガラケーを持たせてくれず、パソコンでしか調べることができなかったけど
理解した瞬間の吸収力は授業よりもすごかった

まー、北欧神話に出てくるオーディンが持っている槍のことで、
バンが持ってるLBXがオーディーンって名前で必殺技がグングニルなのも瞬時に納得したねw

そう、好きな漫画ラノベアニメゲームに出てくるキャラクターやアイテム、技で気になる名前があったら調べろ!!
今はパソコンがあるから、記憶を失う前の私のように図書館で本を探すよりは簡単でしょ?

って風が語りかけてきた
(この知恵が)うまい、うますぎる!!

私が記憶喪失前、天才と言われていたのも
こういうことをしたからだったのか……

楽しく覚えていこう!!

テスト当日10月19日ーー

テスト勉強を始めるまでは全部無駄になったのかもしれないけど、
始めてから得たものが大きい……
寝てないからちょっとふらつくけど
いままでより確実にいい点数が取れるはずだ!!

テストの結果は……
国語81 社会74 数学75 理科87 英語42

塾で習ってた英語が絶望的だったけど
合計点が前回よりも100点以上も違っていたのだ……

気になるのは順位
全然上位じゃなくてもせめて
散々バカにしてきた同じ部だった連中に
勝ちたいって思いが強かったこのテスト……

順位は33位!!

客観的に見て大した数字ではなかったけど
これは学年99人中だ

半分よりも上なんて1回しか到達したことなかったのに
なんてことだ、ちょうど1/3じゃないか!!

あの部には学年1位を取ったことある人や
常に半分より上の人が多少いるけれど
少なくとも私に絡んできたあいつらには
勝っていたのだ

あいつらは駅前の塾で習っており、バカ高い金を親に払わせて、週に何日か通うことでなんとか成績を良くしている
けれど、私は安い塾で週1しか通っていないけど、部活が無い分を勉強で埋めたから勝てたのかもしれない

ここで得たのは、
少なくとも特訓すれば自分にもできることがある、微かではあるけど記憶喪失前の自分に近づくことができるということだった

あれから、小学校からの付き合い長い親友とも退部してから遊ばなくなってしまったけど、
新しいコミュニティで遊ぶようになった


次回は、来年の2月に続きます

友人と遊ぶ約束をして楽しみにしていたところ、親から残酷な真実を告げられるのだった

追記10/25
タイトルに誤字があったため修正させていただきました