2009年9月1日 | 天体アトリエ

天体アトリエ

CGの仕事を本業にする予定Si-non(しーのん)がイラストを中心に、その他では日常やゲームなどを綴ってます。

この日のちょうど10年前

 

私は前日の8月31日までは

ほとんど家に引きこもる夏休みを過ごしていた

それでも、学校に行くしかなかった

始業式が終わった後、部活を辞めに行くために

 

 

まずは一人で登校した

 

同じ部の連中に近づかないようにした

 

でも、同じクラスに数人いるから

どうせそこで辞めるきっかけとなった『あの事件』を

バラして不登校にさせてくるのだろう

 

『あの事件』に関してはちょっと恥ずかしいから言いたくない

自分より年下でもタメで喋ってもいいようにしている

理由がここにあると言えばだいたい察すると思う

 

 

『あの事件』があった数時間後自殺を決行した

 

とはいっても痛いのが嫌だから

自転車で海に着くまで餓死するか、

海に着いて身を投げるという選択をして家出した

 

深夜に警察に見つかってしまい

補導されて警察署に連行され

以来、夜に何度か家出したけど

このことを思い出しては帰宅したから

もう、どうすることもできなくて

部活にも出ず、家で引きこもることにした

 

ということがあり、やつらは何か仕掛けるだろう、そう思っていた

 

けど、不思議と1学期の頃とまったく同じ空気だった

 

始業式終了後

他のクラスの同じ部の連中が教室に入って私を呼び出して

 

 

「今日部活辞めるんだろ?その前に1回だけ練習見に来ないか?

みんな心配してるぞ」

 

 

って優しく声をかけられた

ああ、きっと引きこもっている間に家を訪ねてきたのはお前たちか

心配するふりしていじめに誘い込むことに失敗したから

今日こうやって部活に来させてまたいじめられるんだろうな……って

 

練習場まで来たけど

特に何もされず、むしろ真剣に練習に励んでいて

私に気づいたやつらの目は

決して私を侮辱したりさげすんだりするような目では無かった

 

「私がいないとこんなにスムーズで楽しそうで

私がいなければこの部はもっと最高の部活になっていたんだろうな……

美術部に入って平和に過ごすべきだった……」

 

って思いながら練習を見ていると

教室から呼び出してきた連中が

私の背中を押しながら職員室に連れて行ってくれた

 

 

これはおかしい、あまりにも優しすぎる

 

 

これは何かの罠かと、当時は現在よりも人間不信だったため

嫌な予感ばかり浮かべながら顧問の先生に退部することを言った

 

しかし、その後も私が戻ってくるのを待ってくれて下駄箱まで送ってくれた

 

今思い出しながら書いているけど

 

 

「なんで、悪いことばかり想像することしかできないんだ。

 

ただでさえ、あの部に入った目的が

自殺することを決意できるように嫌われ者になるためだし。

 

そんなことのためにあの部を利用して最低な行為をしたんだぞ!!

気づいていないかもしれないけど

優しく見送ってくれたあいつらの思いを素直に受け止めろよ!!

 

 

っていう罪悪感しかなくて視界がぼやけて、頬が濡れ始めた

 

 

そもそも、私自身運動音痴で、

幼い頃からずっと発達障害の影響で人の話は他の事を

忘れるくらい集中しないと聞けないから

 

結果的に真面目に取り組んでいるけど

純粋にポンコツだったから

退部理由が『あの事件』が起きたからとしか周りは見ていないらしい

 

自殺したかったのは他の記事で何度か言ったかもしれないけど

小学校の頃の自宅の階段で転落して頭を強打したことによる記憶喪失だ

 

何を喋ればいいのか分からなくて

中々頭から出ず、変な日本語を使ってたら

周りからバカにされては障がい者呼ばわりされて

(実際手帳持ってないだけであってそうだけど)

特に担任からは「常識」だの「あたりまえ」だのを

押し付けられてはしゃべるのがさらに怖くなって

トラウマを抱える日々になった

 

感情が抑えきれず暴走し

1人で潔癖症を理由に小中またいで2人もいじめて

さらに周りからの印象が悪くなった

 

この世界で自分が生きる価値も無く、

目的も無くなったから死にたかった

 

それでも一緒に遊んでくれていた友人はいたけど

自分からは上手くおしゃべりできないから

会話を聞くだけで元の自分に戻ろうと精一杯で

ほぼ無口だったし楽しくなかった

 

今こんなことを言ったらあいつら怒るだろうな……

 

 

昨年、同じ部に入っていた元親友に

偶然スタバの帰りに出逢って

あの時の部のみんなの態度が本心であることがわかる

 

就職していないけどプロの絵師になることを話すと

 

 

「やりたい職業で就職したほうが絶対にいい!!」

 

 

なんて励まされた

この元親友も部活を辞めてからほんの少しだけ

部活が無いときに一緒に登校はしていたのに

何も過去の事を思い出せなくて自分から離れてしまったけど

 

あの時「自殺目的で入ったんだ」なんて言ったら

絶対にあんな言葉は出てこないし、むしろ声をかけてこないと思う

部活に入った目的は「この元親友がいるから」って周りからは思わてたほどだし

 

 

それで、10年後の9月1日

あのPVの挿絵が完成直前まで来ているのに

未だにあのみんなとは口を聞けていない

 

今のうちに完成させないと

8月下旬から9月中旬まで連勤続きで多忙になるからといって

無理に急かして無視されては機嫌を悪くして自分から逃げてしまっていた

 

それでも、どう思っているのかTwitterが怖くて

ミラティブであの人に続けることを話したあの日は

無視せず「ありがとう」と言ってくれた優しさに感謝するべきだったんだ

 

 

ちょうど10年前のことを思い出したから分かる

 

「いい加減目を覚ませ椎ノ!!

自分の機嫌を取り戻したいからって、完璧を求めすぎるなよ!!

 

あの子たちは無視したかもしれないけど、それでも自分が描いたイラストを使ってくれているし

しかも暖かい言葉をくれたんだからそれでいいじゃないか!!

 

確かに『何かしてもらったら、何かを返さなきゃ無礼だ』という感謝の心は大事だけど、

 

いくら絵を描いてあげてあっちからは何もしてくれないからって、

相手のこと期待して受け止められるくらい広い心を持たないと

今度こそ誰からも相手にされないぞ!!

あれは『信じられる仲間』に対するふさわしい態度じゃない

10年前と同じことを繰り返すのか――」

 

さっきTwitterに復帰しないなんて言ったけどあれは撤回

DMにURLを貼ってこの記事を読んでもらって仲直りしたい

この前あの方に慰めてもらったばかりだし

 

10年前の過ちを乗り越えるために――

 

この続きは来月の中間テスト期間に話します

部活を辞めてから失ったものと得たものを話します