車椅子のおじさんの小説647 | 車椅子のおじさんのブログ

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ルーシーに直してもらう

 ヒーローキラーマンが死んだのを見届けた希花ちゃんは、すぐにてるみの所に駆け寄った。

 てるみおねえちゃん、大丈夫?

 命はなんとか大丈夫だよ。

 お腹の左側の傷はヒーローキラーマンにやられたの?

 そうだよ。

 そう言ったてるみは、ヒーローキラーマンに依頼された事を希花ちゃんに話した。

 傷は痛い?

 人生最強の痛みだわ。

 それじゃ、できるだけ早くルーシーを呼んで、皮膚再生促進レーサーを傷に当ててもらわないといけないね。

 そうだけど、赤いヘルメットの通信機器は私がコンバットスタイルになっている時しか使えないから、希花ちゃんがルーシーを呼んでくれる。

 わかったわ。私のヘルメットに付いている通信機器もそうなっているわ。

 希花ちゃんはそう言って、自分のヘルメットの通信機器でルーシーを呼び出した。

ルーシーからの音声

 わかりました。

 到着予想時間は2分15秒後です。

 ルーシーからの音声を聞いたてるみたちは、こんな事を話していた。

 2分ぐらいでルーシーが来るだって。

 わかったわ。

 ヒーローキラーマンに注射された物質がまだ膣内に残っているじゃないの?

 そう思うわ。

 そのままでは、ルーシーに刺激を与えられても、いつまでも変身できないと思うよ。

 博士に膣内のおそうじで変身ホルモン阻害物質を除去してもらえるように頼んでみるわ。

 その方がいいよ。

 てるみたちがそう話しているうちに、ルーシーが来た。

 てるみは、希花ちゃんの肩を借りて、ルーシーの変身補助室に入った。

 てるみを収容したルーシーは、地面に落ちていたキューティーてるみの部品たちを回収して、自分のお腹に収納した。

 希花ちゃんは、てるみに声をこうかけた。

 私はロケットスクランダーでようくんの所に帰るけど、1人でいいの?

 いいよ。

 それじゃ、私は行くよ。

 デート中なのに、助けに来てくれて、ありがとうね。

 どういたしまして。

 希花ちゃんはそう言って、近くに置いてあったロケットスクランダーを装着して、ようくんの所に飛んでいった。

 その後、てるみは皮膚再生促進レーサーをヒーローキラーマンにやられた傷の所に当ててもらうように、ルーシーに指示した。

ルーシーの音声

 わかりました。

 ただいまから、皮膚再生促進レーサーを幹部に当て始めます。

ルーシーが皮膚再生促進レーサーをヒーローキラーマンにやられた所に当て始めた。

 そうすると、人生最強の痛みが少しずつなくなってきて、痛みはだんだんなくなってきた。

 てるみはルーシーに傷を直してもらいながら、こんな1人言を言っていた。

その時のてるみの1人言

 まさか、膣がキューティーてるみの2つ目で最大な弱点だとは夢でも思わなかったわ。

 今回は希花ちゃんが助けに来てくれて助かったけど、15年後に希花ちゃんが死んだ後に第2・第3のヒーローキラーマンにやられてしまったら、私はすぐではないけど命を落とすわ。

 まあ、人工卵巣の寿命が尽きたら死ぬ運命だから、どちらかで死ぬ事になってもいいわ。

 でも、どちらかで死ぬ事になっても、人工エストロゲンの分泌がなくなってしまうから、男に戻って、死ぬ事になるわ。

 男に戻って死ぬなんて、いやだわ。

 美星人の毒ガスの影響で強制的に男への性転換をさせられてしまったから、なおさらいやだわ。

 そんな時が来たら、男性化や急激な老化が始まる前に自殺しょうかなあ?

 待てよ。私には、自殺する勇気がなかったわ。

 そんな時に、だれか私を殺してくれないかなあ?

 てるみがブツブツと言っているうちに、ヒーローキラーマンにやられた傷が塞いできて、ほとんど目立たなくなってきた。

 ルーシーはお腹の中でてるみの傷を治しながら、てるみが働いている会社の近くの廃ビルに向かっていって、20分ぐらいで着いた。

 傷をほとんどないように治してもらったてるみは、OLの姿に戻って、ルーシーから降りて、何もなかったように会社で黙々と働いていた。

                           完