車椅子のおじさんの小説615 | 車椅子のおじさんのブログ

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 それで、弓子さんのおごりでトラベルヘルパーさんに頼んでもらったパエリアを食べました。

 パエリアを食べさせてもらいながら、弓子さんの様子をチラチラと診ていました。

 私がパエリアを食べ始める前の弓子さんは顔色が少し良くなかったけど、よくおしゃべりをして、意外に元気そうな感じでした。

 だけど、私がパエリアを食べ始めたら、おしゃべりに疲れたか、何も言わないで私がパエリアを食べているところを見ていました。

 それを見ていた私は(いつもはごはんを食べている時もおしゃべりを楽しむ弓子さんが黙って、私が食事している様子を見ているわ。元気そうな感じがするけど、やっぱり弓子さんはガンの末期だ)と思いました。

 ここからふたたび弓子さんとの会話の様子を書きますね。

 なんとなく悪そうだから、いつもの同じ布団にはだかで入る事はやめましょうか?

 すっかり女らしくなった順ちゃんの体をものすごく見たいから、どんなに体調が悪くても、絶対に順ちゃんがこのお布団に入ってほしいわ。私には残された時間が少ないから、今夜見逃したら順ちゃんの体を見るチャンスはもうないと等しいわ。

 わかったわ。パエリアを食べたら、すぐに準備して弓子さんのお布団に入るわ。

 それじゃ、順ちゃんがパエリアを食べ終わったら私もヘルパーさんにはだかにしてもらうよ。だけど、激やせしてしまって、前みたいにきれいな体ではないわ。

 大丈夫、私が弓子さんの分を増してきれいな体になったからね。

 それりゃ、楽しみだわ。

 ここで弓子さんとの会話の様子は終わります。