車椅子のおじさんの小説530 | 車椅子のおじさんのブログ

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 てるみはそう言って、自分の部屋から出て、希花ちゃんの部屋に行った。

 希花ちゃん、お部屋に入ってもいいかなあ?

 お勉強中だけど、入ってもいいよ。

 希花ちゃんは、かわいくそう言った。

 それじゃ、入るね。

 てるみはそう言って、希花ちゃんの部屋に入っていった。

 何を勉強しているの?

 理科をお勉強しているよ。

 理科は好き?

 ふしぎがたくさんあるから、理科は大好きだよ。

 それは、よかったね。

 てるみおねえちゃん、そんな事を聞くために私の部屋に入ってきたわけではないでしょう。

 1か月前に言った決意は変わっていない?もしも変わっていなかったら、博士が明日のお昼から希花ちゃんを急速成長させてあげるとメールで言ってきたわ。

 あれから1か月たっても、私の決意はぜんぜん変わらないわ。でも、てるみおねえちゃんは私が変身して悪い宇宙人をやっつけるのは反対でしょう。

 てるみは1か月前に、博士に言われた事を希花ちゃんに言って、今は反対する気持ちではない事を伝えた。

 それって、本当?

 本当だよ。

 てるみおねえちゃんにそう言ってもらえて、ものすごくうれしいなあ。

 もしも悪い宇宙人の攻撃で私の変身が破られてしまったら、助けてくれる。

 助けてあげるよ。

 希花ちゃんはかわいくそう言った後に、こんな事を言った。

 大人の体にしてもらえたら、学校の先生や友達にしばらく会えなくなるなあ。

 そうか。希花ちゃんが急に大人の体になったら、先生やお友達がビックリするね。

 うん。

 希花ちゃんは首をたてに大きく振りながら、かわいくそううなずいた。

 それじゃ、月曜日に「希花ちゃんは急に重い病気になってしまって半年ぐらい入院するから長く休みます」と電話をしておくね。

 お願いします。

 希花ちゃんが急速成長させてもらったら、どんな感じですてきになるかを楽しみにしているわ。

 自分でも楽しみにしているよ。

 てるみと希花ちゃんはそう話して、明日という日を楽しみにしていた。