車椅子のおじさんの小説387 | 車椅子のおじさんのブログ

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サンライズのメニューのアイデアを考える仕事は楽しくやっている?

 自分が考えたアイデアがメニュー化されて、多くのお客さんが注目してくれて、うれしいし、楽しいの。

 そうか。よかったなあ。ふと昔養護学校の先輩に聞いた話を思い出したけど、聞く?

 聞くよ。

 さっき、女咲が言ったハンディ野郎で行こうぜの前身番組のバリバラでどっかの自立生活センターの所長さんが「ハンディを持った方がいいと思えるような世の中にしたい」と言ったみたいだけど、どういう事かはわからなかったけど、最近ハンディを持った方が物事を感じる力が強い事かなあと思うようになってきたさ。

 私はハンディを持った年数がまだ浅いだから、そんな事はいまいちわからないわ。

 そうか。もっと楽しく生きていれば、だんだんなんとなくわかるようになるよ。

 そうかなあ。

 きっと、そうなると思うよ。ところで、好きな人がいるかい?

 いないわ。

 いないのか。ボーイフレンドを作れよ。もっと楽しくなるさ。

 でも、こんな私の所に来てくれる人がいるとは思えないわ。

 へんなやつは、女咲の所には来ないから、そういう点は安心たなあ。

 それはどういう事?

 へんなやつは遊ぶ目的で女の人と付き合うと思うから、介護が必要な女咲の所には来ないさ。いいやつは女咲の事を理解してくれて介護をしてくれると思う。

 それは、健常者の男の人の事?

 そうだよ。

 私の所に健常者の男の人が来てくれると思えないわ。

 女咲はずいぶんおしゃれになったし、スタイルがいいし、顔や性格かかわいいから、きっと女咲の所に来てくれる人がいると思うよ。

 本当にそう思う?

 かなりしっかりそう思うよ。

 お兄ちゃんが言うから、そんな人を作るわ。

 作れよ。

 その2年後、女咲はボーイフレンドができて、楽しんでいる。

 女咲、やったなあ。

 

                       完