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小説 旅のハンディ野郎シリーズ 小さい命を救ったハンディ野郎

冷凍人間になりそうな五郎

 平成38年2月の始めごろ、五郎は北海道の襟裳岬の近くの町にいた。

 その時の五郎は、15年ぐらいにその町にある小さいビジネスホテルに泊まって知り合ったそのホテルの(15年ぐらい前は専務)現社長からのアルバイトの依頼のメールが5日ぐらい前に来たから、そのホテルに向かっていた。

 ところが、台風以上に発達した低圧の影響で北海道全体が雪まじりの大嵐だった。

その時の五郎の一人言

 何じゃ、この天気は?

 前が真っ白っけっけで何も見えないや。

 おまけに寒過ぎて、ジャパンのヒーターはぜんぜんまったくきかないや。

 いかん。

 このままでは、ジャパンが立ち往生になってしまって、俺が冷凍人間になりそうだ。

 なんとかしないと、いけない。

 五郎はブツブツとつぶやきながら、近くに避難できる所を探していた。

 そうしたら、100メートル先に、ほとんどの店舗が北海道内しかないシチズンストアがあった。

その時の五郎の一人言

 よし、あそこに逃げ込もう。

 そうつぶやきながら、そこのコンビニに逃げ込んだ。

 そこの店長に許可を求めた。

 すみませんが、この嵐がおさまるまでここにいてもいいですか?

 いいですよ。

 そんなわけで、五郎はそのコンビニで嵐がおさまるのを待つ事にした。