ありがとうね。
希花ちゃんはそう言って、ショッキングピンクの箱に向かって、変身の合言葉を叫んだ。
コンバットパワーボディメイクオン。
そうすると、ショッキングピンクの箱から飛び出してきた部品たちが次々と希花ちゃんの体に装着されていった。
1分半ぐらいで、ハートのブローチが胸の谷間の所に装着されて、希花ちゃんの変身が完成した。
それを見たようくんは、こう言った。
メチャクチャかっこいい。
ありがとうね。それじゃ、行くね。
希花ちゃんはそう言って、玄関から出ていった。
外に出た希花ちゃんは、飛んできたロケットエンジン付き羽のロケットスクランダーを装着した。
それを見たようくんは、1人言をブツブツとこう言った。
その時のようくんの心の言葉
希花ちゃんの羽は、これだったのか。まるでインターネットで昔から流れているアニメに出てくる巨大ロボットが空を飛ぶための機器みたいなあ。
てるみおねえちゃんを助けに行くよ。
無事に帰ってこいよ。
わかったわ。必ず無事に帰ってくるわ。
その後、空を飛ぶための合言葉を大声で叫んで、ロケットスクランダーを発進させた。
ロケットスクランダー、アッ、ゴー。
舞い上がった希花ちゃんは、てるみがいる熱海に向かって、飛んでいった。