希花ちゃんが助けに行く
赤いヘルメットに付いている通信機能で連絡して、彼とのデート中の希花ちゃんが常に身に付けているてるみとの専用の通信機器のブルブルに気がづいて、すぐに出た。
希花です。てるみおねえちゃん、どうした?
ようくんとのデート中のに悪いけど、ヒーローキラーマンにやられた事でもうちょっとで変身が破れ始めてきそうだわ。
それを聞いた希花ちゃんは、一瞬体中の血の気が引いていくような気がして、こう言った。
まさか、てるみおねえちゃんの変身がもうちょっとで破られてしまうなんて。
できるだけ早く助けに来てくれる。
わかったわ。安全な所で変身して、できるだけ早く助けに行くからね。
そのうちに赤いヘルメットが脱げてしまうだろうから、通信ができなくなるわ。
わかったわ。それじゃ、切るよ。
希花ちゃんはそう言って、てるみとの通信を切った。
ようくん、すまないけど。
僕の事はいいよ。てるみおねえちゃんを助けに行っておいで。
ようくん、大好きだよ。
希花ちゃんはそう言って、アパートのようくんの部屋から出ていこうとしたけど、ようくんに止められた。
ちょっと待て。どこか安全な所を探して、変身するつもりでしょう。
そのつもりだわ。
僕に変身シーンを見られてもよかったら、僕の部屋で変身してもいいよ。
ここで変身してもいいの。ようくん、大好き。
希花ちゃんはそう言って、ようくんに抱きついた。
僕に抱きつかないで、さっさと変身すれば。
わかったわ。私の羽を呼び出したら、変身するわ。
希花の羽は、何だ?
見たら、わかるわ。
そう言った希花ちゃんは、近くのテーブルの上に置いてある巾着袋からキューティー希花の移動装置の呼び出し機器を取り出した。
そして「カモン、ロケットスクランダー」と叫んで、呼び出しボタンを押した。
その信号を受け取ったルーシーの格納庫は、自動的にロケットスクランダーを発進させた。
ロケットスクランダーの発進信号を希花ちゃんが持つ呼び出し機器に送られた。
よし、ロケットスクランダーの発進を確認したから、変身するわ。
希花ちゃんはそう言って、巾着袋から青い箱とショッキングピンクの箱を取り出して、近くにあったダイニングテーブルの上に置いた。
そして青い箱に向かって、「スタイルゼロと大声で叫んだ。
そうしたら、希花ちゃんが着ていた服や下着が青い箱に吸い込まれていった。
ようくんの前で、はだかになっちゃった。
希花ちゃんは、なんとなく恥ずかしそうにそう言った。
きれいだよ。
希花ちゃんのはだかを始めて見たようくんは自分の気持ちを素直にそう言った。
ありがとうね。