おはようございます☀

健康管理士KAZUです😀


今回は、脂質の続きを説明します。


4)不飽和脂肪酸


不飽和脂肪酸を多く含む脂質は、融点が低いため、常温では液体で存在します。


また、飽和脂肪酸に比べ、熱や光、 空気によって酸化されやすい という特徴がありますが、その酸化されやすさも一定ではありません。


{分類}


一価不飽和脂肪酸(オレイン酸など)、多価不飽和脂肪酸のn-6系脂肪酸(オメガ6脂肪酸)(リノール酸、アラキドン酸など )·n-3系脂肪酸(オメガ3脂肪酸)(α-リノレン酸·EPA·DHA など)に分類されます。


n-6系脂肪酸(オメガ6脂肪酸)のリノール酸、アラキドン酸、n-3系脂肪酸(オメガ3脂肪酸)のα-リノレン酸は、必要量を体内で合成できないので、必須脂肪酸と呼ばれています。


{特徴}


●体内での働き


脂肪酸の働きは、種類によって異なります。





●多く含む食品

{一価不飽和脂肪酸}

n-9系脂肪酸(オメガ9脂肪酸)

オリーブ油やサフラワー油(高オレイン酸精製油)

{多価不飽和脂肪酸}

①n-6系脂肪酸(オメガ6脂肪酸)

ごま油やサフラワー油(高リノール酸精製油)、レバー、卵黄、種実類(くるみ、アーモンドなど)などに多く含まれています。

②n-3系脂肪酸(オメガ3脂肪酸)

魚油(まぐろ、ぶり、いわし、鯖、秋刀魚など)や亜麻仁油、えごま油、くるみなどに多く含まれています。

●過剰症

不飽和脂肪酸は、体に良い働きが多くあるありますがエネルギー源である脂質の一部であるため、過剰摂取は肥満の原因になります。

また、n-6系脂肪酸(オメガ6脂肪酸)のリノール酸は酸化しやすさや炎症作用などがあるため、過剰摂取は動脈硬化やアレルギー症状を悪化させるなどの危険があります。

●欠乏症

n-6系脂肪酸(オメガ6脂肪酸)とn-3系脂肪酸(オメガ3脂肪酸)は、体内で合成できないため、不足すると皮膚炎などを発症します。

ただし、n-6系脂肪酸(オメガ6脂肪酸)の場合、健康な人での皮膚炎などの報告はありません。

◎トランス脂肪酸

トランス脂肪酸とは不飽和脂肪酸 の一種です。

不飽和脂肪酸は、二重結合した炭素に結びつく水素の向きにより種類が分かれます。

水素の向きが同じ側にあるものを シス型、二重結合を挟んでそれぞれ反対側についているものをトランス型といいます。

植物油や魚油など、天然の不飽和脂肪酸のほとんどはシス型の脂肪酸であり、トランス型の脂肪酸は天然にできるものと加工や精製によってできるものがあります。





トランス脂肪酸の多くは、植物油などの加工に際して、人工的に水素を添加し酸化されにくい状態にする過程での副産物として生成されます。

マーガリンやショートニングなどの加工油脂やこれらを原材料に使ったパンやケーキ、スナック菓子、 ファストフードの揚げ物、レトルト食品などに多く含まれています。

また、植物から油を絞る工程では、好ましくない匂いを取り除くために高温で処理します。

そのとき、植物に含まれているシス型の不飽和脂肪酸からトランス脂肪酸ができるため、サラダ油などの精製した植物油にも微量に含まれています。

トランス脂肪酸量は諸外国では規制がかかっていますが、日本においては特別な規定はなく、検討段階にあります。

トランス脂肪酸の取り過ぎは、血中コレステロールが増加し、心臓病のリスクを高めるという報告もあるので過剰摂取には注意が必要です。








(4)コレステロール

コレステロールは、全身にある全ての細胞膜の構成成分です。

コレステロールがなければ、細胞は崩れてしまいます。

●体内の働き

①細胞膜をつくる

全ての細胞の細胞膜に存在し、膜の流動性を調節します。

②胆汁酸をつくる

脂質の消化に不可欠な胆汁酸の材料であり、脂質を溶けやすくするとともに膵臓から出る脂質の消化酵素を活性化し、脂質の消化吸収を助けています。

③ホルモンをつくる

副腎皮質がつくるるホルモンや男性ホルモンのアンドロゲン、女性ホルモンのエストロゲン、黄体ホルモンのプロゲステロンなどをつくります。

●多く含む食品

卵や肉類、魚介類などに多く含まれます。

植物性食品にはほぼ含まれません。

 レバーの中では、鶏レバー、豚レバー、牛レバーの順で多いです。




●過剰症

コレステロールを取り過ぎると、血中コレステロール値が上がる原因となり、脂質異常症や動脈硬化などの生活習慣病につながる恐れがあります。

ただし、血中コレステロール上昇への影響は、コレステロールによるものだけではないことに注意しましょう。

●欠乏症

コレステロールは体内で合成できるので、通常不足することはありません。

低コレステロール血症は、脳出血などの病気を誘発する可能性が示唆されています。

●取り過ぎないためには

コレステロールを取り過ぎると、血中脂質のバランスを崩してしまうので、コレステロールの体内への吸収を抑える食物繊維と合わせで摂取すると良いです。

食物繊維は野菜や果物、海藻、きのこ類に多く含まれます。

特に、海藻や果実に多く含まれる水溶性食物繊維は、その作用が強いといわれています。

◎血中コレステロールと食事性コレステロールの違い

全身の細胞に運ばれるコレステロールは、70〜80%が体内で合成されています。

1日に合成される量は、体重1kg当たり12〜13mg(体重50kgの人で600〜650mg)といわれています。

一方、食事性コレステロールは残りの20〜30%を占めるのに過ぎません。

また、コレステロールは体内を単独で移動することができないため、 そのほかの脂質やタンパク質と結合して血中を移動します。

つまり、血中コレステロールの一部が食事性コレステロールという構造になります。

さらに、コレステロールを多く摂取すると肝臓でのコレステロール合成は減少し、逆に少なく摂取するとコレステロール合成は増加し、全身への補給が一定に保たれるようにフィードバック機構が働いています。

従って、血中コレステロールと食事性コレステロールは全く同一の物質ではないことがわかります。

高コレステロール値を食事で下げたい場合、単にコレステロールを多く含む食品を控えるだけでなく、 血中コレステロール値を上げる飽和脂肪酸を減らしたり、血中コレステロールを排せつする食物繊維を積極的に摂取したりするなどして血中脂質全体のバランスを整え、動脈硬化を予防する食事が大切なのです。

※[血中コレステロール]= [体内で合成されてたコレステロール]+[食事性コレステロール]

今回は以上です。

みなさん、今日も良い1日を!😀


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