おはようございます☀
健康管理士KAZUです!😀
今回から体の基本構造と働きについて説明していきます。
成人病という言葉が使われ始めたのは、1956年からです。
今では生活習慣病と呼ばれていますが、この生活習慣病(成人病)について厚生労働省は、[主として脳卒中、がんなどの悪性腫瘍、心臓病などの40歳前後から急に死亡率が高くなり、しかも全死因の中で高位を占め40〜60歳くらいの働き盛りに多い疾病]と定義しています。
こうした、生活習慣病(成人病)による健康障害は、本人の生活の質の抵下を招くばかりか社会全体にとっても大きな損失になります。
自分の健康は自分で守り、元気な高齢期を過ごすためにも、生活習慣病の基礎知識を学び、自己管理をしていくことが大切です。
病気は、外からの攻撃に対する抵抗力が弱まった場合、またバランスが崩れた場合に変調を起こすものであり、症状はその異変の発生を知らせるサインといっても良いと思います。
病気を芽のうちに摘み取るためには、体が発する早期サインを見逃さないことが大切です。
◎体な基本構造と働き
人間の体は、数十兆個という膨大な数の細胞によって、形づくられています。
細胞には大きさや形など様々な種類があり、それらが組み合わさって組織や器官を作り、生命を維持するための重要な働きを担っています。
これらの組織や器官が、それぞれの役割を果たすことで健康な体が維持されています。
そのため、健康管理を行うためには、体の基本構造、仕組みを理解することが重要です。


1]体を構成する細胞
細胞の種類は様々ありますが、基本構造は同じであり、遺伝子を持って核と細胞質、細胞膜で構成されています。
細胞質には、ミトコンドリア、ゴルジ体、リボソームなどの小器官があり、それぞれ固有の働きを持っています。
これらが[タンパク質を作って運ぶ][ エネルギーを生み出す][ゴミを分解して捨てる][恒常性を保つ]という働きを担うことで、生命活動が営まれています。


●タンパク質をつくって運ぶ
体を作るタンパク質はアミノ酸で構成されていますが、組織、器官によってアミノ酸の並び方が異なります。
その並び方の違いは、遺伝子に基づいて決められます。
つまり、[遺伝子=アミノ酸配列情報]となり、この配列情報に従って体が作られるため、遺伝子は[体の設計図]ともいわれています。
この遺伝子は、細胞内の核に保管されています。
細胞内では、遺伝情報に基づいて体に必要なタンパク質が作られています。
●エネルギーを生み出す
生きていくために必要なエネルギーは、主に細胞内のミトコンドリアで作り出されています。
ミトコンドリアには酵素が溶け込んでいて、酸素が細胞の中に入ってきた栄養素を分解します。
この時に、酸素を使ってエネルギーを生み出しています。
肝臓や筋肉、神経のようなエネルギー代謝の盛んな細胞ほどミトコンドリアが多く存在しています。
●ごみを分解して捨てる
細胞内で不要になった物質を処分するのは、リソソームです。
直径0.4μm程度の小さな袋で、この袋の中には、たくさんの強力な酵素が詰まっています。
白血球が取り込んだ細菌やその他の異物、毒物なども、リソソームの酵素によって分解されます。
●恒常性を保つ
細胞は細胞膜という薄い膜で覆われており、細胞内外の物質の出入りを調整しています。
生命活動に必要な物質は、全てこの膜を通して細胞内へと入り、不要な物質はこの膜を通して細胞外へと出ていきます。
今回は以上です。