おはようございます☀

健康管理士KAZUです!😀


今回は、わが国の健康増進対策について説明します。


わが国においては、第二次世界大戦後から栄養改善のための施策が各種行われましたが、疾病の予防や治療対策にとどまらず積極的な健康増進を図るための施策が講じられたのは、1964年東京オリンピック終了後です。


この頃から、健康·体力作りのムードが高まり、国民の健康体力増強について閣議決定がなされました。


1967年からは、国民の健康生活について正しい知識と健康増進の方法の普及に努め、1970年からは保健所において保険栄養学級を開催し、日常生活の中での正しい栄養· 運動·休養の取り方について指導を行ってきました。


その後、わが国の平均寿命が伸び、 人生80年時代が現実のものとなり、その80年をより有意義に生きるという実質的な問題が重要なものとなってきました。


このような状況から、1988年から の第二次国民健康づくり対策が実施されてきました。


これを[アクティブ80ヘルスプラン] といい、一人一人が80歳になっても身の回りのことができ、社会参加もできるような生き生きとした社会を形成していくというものです。


しかし、疾病全体に占める生活習慣病の割合は増加しており、これに伴って要介護者などの増加も深刻な社会問題となっています。


そこで、従来にも増して健康を増進し、[一次予防]に重点を置いた対策が求められ、2010年度を目途とした目標などを掲示する[21世紀における国民健康づくり運動健康日本21)]が2000年に定められました。


これは、健康づくりに関わる関係機関、団体などとの連携を取り、社会全体としても個人の主体的な健康づくりを支援していこうというものです。


生活習慣病などに具体的な目標を設け、壮年期死亡の減少や、いわゆる健康寿命の延伸を目指すものです。


健康日本21は2011年に達成状況に関する最終評価が公表され、その成果と課題、さらには今後10年余りにおける国民の健康課題の変化を踏まえて、新たな基本的方向性が検討されました。


そして、2013年度以降の健康日本21(第二次)では、生活習慣病の一次予防と重症化防止、健康寿命の延伸に加え、地域間や社会階層間の健康格差の縮小などにも取り組むこととしました。


健康日本21(第二次)の実施期間は2013年〜2020年度までです。


現在は、健康日本21(第3次)が実施されています。


1]健康日本21


健康日本21の基本理念は[全ての国民が健康で明るく元気に生活できる社会の実現のために、壮年期死亡の減少、健康寿命の延伸と健康に関する生活の質の向上を目指し、 一人一人が自己の選択に基づいて健康を増進する。


そして、その個人の活動を社会全体が支援していくこと]です 。


これらを実現させるため、具体的に栄養·食生活、身体活動·運動、休養·こころの健康づくり、たばこ、アルコール、歯の健康、糖尿病、循環器病、がんという9つの重点領域が取り上げられました。


そして、2010年度を目途に達成すべき課題と具体的な目標値が設定されました。


2011年に公表された最終評価によると、[目標値に達した]と[目標値に達していないが改善傾向にある]を合わせ、全体の約6割で一定の改善がみられました。


特にめざましい成果を認められたのが、栄養·食生活分野の[メタボリックシンドロームを認知している国民の割合の増加]や、歯の健康分野の[80歳で20歯以上、60歳で24歯以上の自分の歯を有する人の増加]などです。


歯の健康分野での成果は、健康日本21の展開と同時に厚生労働省が推進してきた歯科衛生に関する [8020はちまるにいまる)運動]の成果とされています。


一方、自殺者や脂質異常症の人の数は変わっておらず、1日の歩数は減少、糖尿病合併症を持つ人は増加し悪化傾向が認められました。


このような[健康日本21最終評価]において問題提起された課題を踏まえ、2013年以降の健康日本21(第2次)では、日本における近年の社会経済変化とともに、急激な少子高齢化が進む中での10年後の人口動態を見据えた計画を策定することとしました。

そして、10年後の日本の目指す姿を[全てを国民がともに支え合い、健やかで心豊かに生活できる活力ある世界の実現]とし、5つの基本的な方法を示しました。




2]健康増進法


健康日本21を推進し、健康づくりや疾病予防に重点を置く施策を進めるにあたって法的基盤整備が必要であるとの認識が高まりました。


そこで、栄養改善も含めた国民の健康増進を図り、国民保険の向上を目的とした健康増進法が2002年8月に制定され、2003年5月に施行となりました。


健康増進法は、栄養改善法の内容も引き継ぎながら、生活習慣病を防ぐために栄養改善の視点だけでなく食生活や運動、飲酒、喫煙などの生活習慣の改善を通じた健康増進の概念を取り入れています。


3]Smart Life Project(スマートライフプロジェクト)





厚生労働省では、国民の健康寿命延伸のため、主に生活習慣病予防を目的とした[すこやかな生活習慣 国民運動]を2008年から実施し、[適度な運動][適切な食生活][禁煙]を促進してきました。

さらにこの活動を広げるために、 2011年から幅広い企業や団体との連携を主体とした[Smart Life Project]をスタートし、[適度な運動 :  Smart Walk(スマートウォーク)][適切な食生活 : Smart Eat(スマートイート)][禁煙 : Smart Breath(スマートブレス)]という3つのテーマで具体的なアクションへの呼びかけを行っています。

2014年度からは、これらのアクションのほか、[健診·検診の受診]を新たなテーマに加え、さらなる健康寿命の延伸、プロジェクトに参画する企業·団体·自治体と協力·連携しながら推進しています。

日本は、世界でも有数の長寿国となった一方で、超少子高齢化となっているのも事実です。

人生の最後まで、誰の助けも借りずに自立した生活を送ること、言い換えれば[健康寿命]を延ばすことが大切になります。

私たちが人生の最後まで健やかに生活できるように国をあげて取り組むプロジェクトが[Smart Life Project]です。 

そして今年から始まった健康日本21(第三次)の実施期間は、2024年〜2035年度で基本的な方向として、下記の 4項目の取り組みを進めるとしています。

①健康寿命の延伸と健康格差の縮小。

②個人の行動と健康状態の改善。

③社会環境の質の向上。

④ライフコースアプローチを踏まえた健康づくり。

今回は以上です。
みなさん、今日も良い1日を!😀


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