おはようございます🌞

健康管理士KAZUです!😀


今回は疫学について説明します。


1]疫学とは


疫学とは、ある集団の中で疾病などがどの程度発生し、蔓延しているかを数や率で把握し、なぜそのような状況になっているかの原因を追求し、予防医学に役立てることです。


そのため、疫学は健康問題の解決のための応用ともいわれています。


疫学の目的は、健康現象(疾病異常など)を人、時間、場所で分析し、健康現象の頻度や分布を調べ、その規定要因を明らかにすることです。


ある集団について調べ、疾病発生に影響する要因を探ることが疫学の役割の1つです。


疫学は、感染症だけでなく、悪性新生物(がん)、心疾患、脳血管疾患、 糖尿病といった生活習慣病や不慮の事故、自殺なども対象としています。


これらに共通しているのは、目の前にある事柄から病気の原因を推察して、予防に使おうという実践性の高さです。


目の前にあるのは、何らかの原因による結果であるので、そのような結果が生まれた道筋を明らかにするという目的も含まれます。


目の前にある結果には様々なものがある。


[がんで亡くなる人の数][都道府県別のがん発生数の違い]も結果です。


また、調査対象が集団でなくても[1 家族に5人もがん患者が出たのはなぜか]、[子供なのに大人と同じ肝臓がんが出たのはなぜか]という場合もあります。


このような特殊な患者の例から病気の原因を探ろうという疫学を臨床疫学といい、臨床の医師も関心を持って研究しています。


[予防注射は効果があるのか]という問題を扱ったのも疫学であり、[大気汚染で肺がんは増えるのか]ということを研究してる疫学もあります。


2]疫学の示す因果関係


疾病の発生要因としては、病因、宿主要因、環境要因の3つが挙げられ、この3つの要因が複雑に絡み合うことによって、疾病が発生します。


●疾病の3つの発生要因


◯病因(細菌、ウイルス、かび、化学物質)


◯宿主要因(性別、年齢、遺伝、生活習慣など)


◯環境要因(気候、地域環境、住居環境、社会経済的状況など)





疾病は、要因と因果関係を推定することが課題です。

疫学は、2つの要素によって構成されています。

[喫煙]と[肺がん]の関係を例にとると、1つは[喫煙]という生活習慣である[要因]と、もう1つは[肺がん]という[状態や事象]です。

疫学的方法で疾病の原因が推定され、それを実験などで突き止めた例は、大気汚染と気管支ぜんそく、ウイルス性肝炎と肝臓がんの関係など、たくさんあります。

疫学調査の結果から、ある要因が疾病の発生や進展などに関係があるというためには、次の条件を満たす必要があります。

◎因果関係の基準

●関連の時間性 : 必ず疾病が発生する時期より要因が時間的に先行して存在する。

●関連の一致性 : 国、地域、集団の特性などが変わっても、一貫して同じような結果が得られる。

●関連の強固性 : 原因と結果に強い 関連性がある。

●量·反応関係 : 暴露の強さと結果の大きさに、曝露量が多いほど結果として疾病が増えるという関係がある。

●関連の特異性 : 疾病があるところに要因が存在し、要因があるところに疾病が存在するという関係がある。

●関連の整合性 : 疫学で得られた事実が、すでに分かっている医学的知見や事実と矛盾しない。

先述の[喫煙]と[肺がん]の関係の場合、関連の時間性とは、喫煙暴露が肺がん発生以前に作用していることをいいます。

喫煙の流行が肺がんの流行に先行していることは、この時間性を支持しています。

また、一致制とは、同様の関連性が、対象者、時間、場所が異なっていても認められることをいいます。

喫煙と肺がんとの関連は、国別、民俗別、世紀別にみても矛盾なく認められているという点で、一致性が高いといえます。

このように、疫学の因果関係の基準に当てはまるかどうかを実証した上で、[たばこの煙は人に対して 発がん性がある]と結論付けられるのであります。

今回は以上です。
みなさん、今日も良い1日を!😀


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