おはようございます☀

健康管理士KAZUです!😀


今回からは、保健統計と疫学について説明していきます。


①保健統計(衛生統計)とは


保険や医療、健康などに関する諸 統計を保険統計(衛生統計)といいます。


ある集団の健康に関する特性を知るためには、その集団がおかれている背景、生活をはじめ、出生、死亡の状況などについて知る必要があります。


保険医療活動の目標を設定したり、 個人個人の健康水準や地域における人間集団の健康水準を評価するためには、客観的に判断するための具体的な健康の尺度を決めなければなりません。


そこで統計というものが用いられることになりました。


健康水準を示す尺度として、出生、死亡、死産、婚姻、離婚、傷病、栄養、運動、喫煙、飲酒、医療、介護などについての情報が収集されています。


このように保険統計は、公衆衛生水準の把握に用いられたり、公衆衛生対策において計画の立案から実施後の効果評価に至る各段階で利用されています。


●主な保健統計


◯国勢調査→性、年齢階級別人口


◯人口動態統計→出生数、死因別死亡数、死産数、婚姻数、離婚数


◯患者調査→傷病別推計患者数、総患者数


◯国民生活基礎調査→有訴者数、通院者数、生活影響のある人数


◯感染症発生動向調査→感染症の年間罹患数、患者定点(指定届出機関)あたりの報告数


◯食中毒統計調査→原因食品別罹患数、病因物質罹患数


◯国民健康·栄養調査→栄養摂取量、 肥満、血圧、喫煙、飲酒、運動、食習慣


◯医療施設調査→病院数、病床数


②健康水準の測定


健康水準とは、死亡率、平均余命、有病率など集団の健康の程度を測る物差し、すなわち健康指標によって示すことのできる健康の程度のことです。


1]人口統計(人口静態統計と人口動態統計)


人口は、出生や死亡により増えたり減ったり流動的に変化するものであり、人口統計は各国·各地域の健康状態を明らかにするために必要なものです。


人口統計は、人口静態統計と人口動態統計に分類されます。


●人口静態統計


人口は刻々と変化していますが、この人口をある一時点において捉えた時の状態を人口静態統計といいます。


日本の人口は、5年ごとに総務省によって行われる国勢調査で調べられています。


総人口、年齢別人口、労働力人口、 将来の推定人口、世帯数などの統計である国勢調査は、全国の在住者を対象に人口を数え上げる大規模な調査で、1920年に第1回が実施されてから、ほぼ5年ごとの10月1日に実施されています。


調査項目は、性、生年月日、婚姻状態、住所、職業、国籍、学歴などです。


●人口動態統計


ある国や地域の人口は、出生によって増え、死亡によって減少します。


 このような人口の変動をある一定期間(例えば1年間ごと)でまとめた 統計のことを人口動態統計といいます。


人口変動の要因である、出生、死亡、死産、婚姻、離婚といった統計であり、厚生労働省で集計されます。


2]進む高齢化と少子化


人口を性、年齢別に図示したものを人工ピラミッドといいます。


縦に年齢、横に人口を取り、左は男性の、右は女性の人口を表しています。


わが国の人口ピラミッドは、ほぼ左右対称ですが、高年齢になると男性の方が細い、これは死亡率の差によるものでありますが、戦争の影響もあります。


また、男女とも69〜71歳、44〜47歳頃に突出がみられますが、それぞれ第1次と第2次のベビーブームを示しています。


このように、人工ピラミッドをみると、人口の年齢構成や各時代の社会情勢の影響を受けた出生、死亡のおおよその状況が分かります。



人口は年齢により3区分され、0〜14歳を年少人口、15〜64歳を生産年齢人口、65歳以上を老年人口といいます。

このうち老年人口の占める割合が7%以上13%以下を高齢化社会、また14%以上を高齢社会、21%以上を超高齢社会ということがあります。

この呼び方によれば 、現在、わが国の老年人口は28.1%(2018年10月現在)なので超高齢社会であるといえます。

一方、年少人口は急速に低下しており、少子化が進んでいることが分かります。

少子化の原因としては婚姻率の低下と晩婚化なども指摘されています。

日本の人口は増え続けてきましたが、増加率はだんだん小さくなり、2005年には1899年の統計開始以来初の人口減となりました。

人口減少が進むと、経済活動の活力が失われ、年金などの社会保障制度の基盤が揺らぐことも心配されています。


今回は以上です。
みなさん、今日も良い1日を!😀


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