おはようございます!☀
健康管理士KAZUです!😀
今回も引き続き腎臓の主な働きについて説明しますね。
4、血圧の調節。
腎臓は、血圧を調整するホルモン産生にもかかわっています。
人間の体は血圧を一定に保たなくてはなりません。
血圧が低下すると全身に血液が行き渡らなくなり、体の各細胞に酸素や栄養素を届けられなくなるため、人間にとって生命を維持する上で危険な状態なのです。
腎臓には、血管を収縮させて血圧を上げるホルモン[レニン]を産生する機能が備わっています。
糸球体の中にある傍糸球体細胞(ぼうしきゅうたいさいぼう)が血圧低下を察知すると、レニンが分泌されアンジオテンシンというホルモンに働きかけて血管を収縮させ、血圧を上げます。
又、尿細管でのナトリウムの再吸収が促されることで血液中のナトリウム量が増えると、血液量が増えて血圧が上がります。
反対に、血圧が高い時には、腎臓の髄質から[カリクレイン]や[キニン]、[プロスタグランジン]というホルモンを分泌させて血管を拡張させ、血圧を下げる働きも行います。
このような血圧のコントロールも腎臓の重要な働きであるため、腎機能の低下により血圧が不安定になり高血圧を発症することもあります。
5、赤血球の産生を促す。
腎臓には、骨髄に作用して赤血球の生成を促す[エリスロポエチン]というホルモンを分泌する働きもあります。
赤血球は全身の細胞に酸素を運搬する働きを担っているため、赤血球が少なくなると貧血になり細胞が酸欠状態になってしまいます。
そのため、日々大量の血液が送られてくる腎臓は、血液中の酸素状態を感知することでエリスロポエチンを分泌し必要な赤血球の量を保っています。
腎機能の低下が見られると、エリスロポエチンの減少により貧血の症状が現れる腎性貧血に陥る場合があります。
6、ビタミンDの活性化。
腎臓には、体内のビタミン D を[活性型ビタミン D ]に変化させるという働きもあります。
この活性型ビタミン D は、骨の強化や血液中のカルシウム濃度の調整にかかわります。
骨の強化のために、ビタミンDを食事から摂取したり日光を浴びて体内で合成させる必要があるということはよく知られているかと思います。
しかし、このビタミンDは腎臓の働きにより活性型ビタミンDに変化しないと機能しないのです。
活性型ビタミンDが腸管からのカルシウム吸収を促すことで、骨へのカルシウムの沈着を促し骨を強化します。
つまり、腎臓の働きが低下してしまうとカルシウムの吸収も低下し骨粗しょう症に繋がりやすくなります。
又、活性型ビタミンDは血液中のカルシウム濃度の調整にもかかわっています。
尿を作り出す際にカルシウムの再吸収を促すことで血液中のカルシウム濃度を維持しています。
カルシウムの血中濃度が低下すると低カルシウム血症となり、しびれや痙攣を引き起こしてしまいます。
活性型ビタミンDにはこのような働きがあることから、腎臓病により活性型ビタミンD製剤が投与される場合もあります。
今回は、以上です。
皆さん。
今日も楽しい1日を!😀
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