おはようございます!☀
健康管理士KAZUです!😀
では、昨日の続きです。
細動脈と細静脈の先には、髪の毛よりも細い直径5~10μmの毛細血管が網目状に広がっています(髪な毛は、人種にもよりますが、50~80μm)。
毛細血管は内側に内皮細胞、外側に壁細胞という構造で成り立っています。
そして、毛細血管にはたくさんの小さな穴(小孔)が開いています。
血流速度は極端に遅く、秒速0.5~1 mm程度といわれています。
こうした構造でできているのは、毛細血管内の血液と細胞との間で酸素や栄養素、二酸化炭素、老廃物などの受け渡しをしやすくするためです。
又、細動脈から毛細血管の移行部には、[前毛細血管括約筋]があり、毛細血管への血流を調整しています。
例えば、以下の毛細血管において、暑いと感じた時にはこの括約筋は弛緩し、毛細血管への血流を増やして体内の熱を放出するように働きますが、寒いと感じた時には括約筋が収縮し、毛細血管への血流を少なくさせることで体熱の放出を抑えようとします。
基礎代謝量が低下している人は、熱の産生が少なく熱の放出を減らそうとするため、前毛細血管括約筋が常に収縮していることが多くなり、[冷え]を感じやすくなります。
ですので、冷え性の人は熱を逃さない為に前毛細血管括約筋が益々収縮するので熱を伝える事が出来ず[冷え]が増長します。
※毛細血管網①
[前毛細血管括約筋]が弛緩すると、細動脈から毛細血管に流れる血液量が増え、末梢の細胞にまで酸素や栄養素、熱が伝わりやすくなる。
※毛細血管網②
[前毛細血管括約筋]が収縮すると、細動脈から毛細血管に流れる血液量が減少し、抹消の細胞にまで酸素や栄養素、熱が伝わりにくくなり、冷えを感じやすい。又、老廃物の運搬も滞りやすくなる。
そして、大分前の記事で説明しましたゴースト血管についてもう一度説明しておきますね。
毛細血管は、その細さから、老化によって働きが衰えると最終的には消滅してしまいます。
これを通称[ゴースト血管]と呼びます。
毛細血管が消滅してしまうと、当然、全身の細胞へ酸素や栄養素を行き届ける機能が低下することになり、老廃物も溜まったまま回収されにくくなってしまいます。
すると、シミやシワなどの肌トラブルから冷えや身体のコリ、痛み、さらには認知症などあらゆる不調や疾患を招くようになります。
毛細血管の老化は早ければ20代から始まり、60~70代になると、3~4割もの毛細血管が[ゴースト血管]になり消えてしまうことが分かっています。
毛細血管は、内側が内皮細胞、外側が壁細胞という構造をしています。
ゴースト血管は、血液の巡りが悪くなり毛細血管への血流が滞ること、また壁細胞の損傷により引き起こされます。
少し難しい話になりますが、通常、毛細血管の壁細胞から[アンジオポエチン-1]という物質が分泌されており、これが内皮細胞にあるTie2(タイツー)という受容体を活性化させることで、内皮細胞同士はぴったりと密着し、内皮細胞と壁 細胞も接着して、血液がスムーズに流れていきます。
ところが、加齢や紫外線などにより過剰に増えた活性酸素によって壁細胞が傷つけられると、アンジオポエチン-1の分泌が減少し、Tie2を活性化することが出来なくなります。
すると、壁細胞がはがれやすくなり、毛細血管が形状を保てず、内皮細胞との間に隙間ができます。
そこから血液成分が漏れ出して、血液が途絶えてしまうのです。
毛細血管の老化や消失を防ぐためには、血液の巡りを良くしておくことが重要です。
そのために、まず適度な運動を実践しましょう。
適度な運動をすると、血液の流れが良くなって血管内皮細胞同士の接着因子の発現を誘導します。
又、日頃からできるだけ緊張状態やストレスを軽減することが大切です。
緊張状態が続くと交感神経が優位になり、先程記した前毛細血管括約筋が収縮し血流が減少してしまいます。
さらに、Tie2の活性化が重要です。
近年の研究により、シナモンやルイボスティーに含まれている[ピペリン]という辛み成分などを摂取することで、Tie2が活性化することが分かってきています。
今回は、以上です。
皆さん。
今日も楽しい1日を!😀
では、また!😁