おはようございます!☀

健康管理士KAZUです!😀


では、赤血球は酸素をどのように運搬しているのでしょうか?


赤血球の構造は、中央がくぼんだドーナツ状の形をしています。


単純な球形ではなくドーナツ状になっているのは、そのほうが表面積を大きくすることができ、酸素の受け渡しに都合が良いからだと考えられています。


大きさは、直径が約8μm(マイクロメートル:1/1000mm)で厚さが2~3μmです。


末梢の毛細血管の直径が5~10μm程度であるので、そのまま通るとギリギリになってしまいますが、実はうまく変形しながら毛細血管の中を流れています。



酸素と直接結合して運搬するのは、赤血球の中の[ヘモグロビン]です。
 
ヘモグロビンは、[ヘム鉄]という鉄分と[グロビン]というタンパク質の化合物で、酸素は鉄に結合します。

1個の赤血球には、ヘモグロビンが約2億5千万個も含まれており、ヘモグロビン1個につき4つの酸素分子と結合できるので、赤血球1個で約10億もの酸素分子を運ぶことができます。

そして、ヘモグロビンには特殊な性質があります。

それは、酸素のたくさんある環境(肺でガス交換をした直後の肺静脈)では酸素と簡単に結合して、酸素が少なくなる環境(全身の臓器、組織の中の毛細血管付近など)では容易に酸素を分離するというものです。

この性質により、肺でたくさん結合した酸素を末梢の毛細血管で分離し、細胞に届けることができるのです。

人間にとって、酸素欠乏の状態が起きたら、それは生命の危機となります。

そんな強い酸欠状態を引き起こす原因は様々なものがありますが、注意したい外的要因の1つに火災があります。

火災で発生する一酸化炭素は、酸素よりも約250倍もの強さでヘモグロビンと結合してしまいます。

その結果、酸素の運搬効率が著しく低下し、ひどい場合は一酸化炭素中毒で亡くなってしまうこともあります。

火災現場に遭遇した際は、煙を吸い込まないように肺と口を押え、低い姿勢で素早く避難することが大切です。

又、タバコの煙の中にも一酸化炭素が含まれています。

喫煙のリスクを改めて考えてみましょうね。

そして、特殊な性質を持つヘモグロビンを含んでいる赤血球自体にも、不思議な性質があります。

それは、細胞であるにもかかわらず[核]を持たないということです。

さらに赤血球は、幹細胞から成熟する際にミトコンドリア(細胞の中で酸素を消費してエネルギーを発生する小器官)を捨て去ります。

赤血球内の水分を除くと実に90%以上をヘモグロビンが占めています。

ミトコンドリアを持たない赤血球は、酸素の消費を最低限に抑えることに成功しました。

まさに、[赤血球は酸素を“使う”細胞ではなく“運ぶ”ことに特化した細胞である]ということがいえますね。

今回は、以上です。

皆さん。

今日も楽しい1日を!😀

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