おはようございます!
今週の月曜日から会社と自宅までの約40分、ウォーキングしながら通勤している健康管理士KAZUです!
中々良い感じなので、暫くウォーキングしながら通勤しま〜す!😁
●リコード法で挫折してしまう原因!
前回では費用の問題を取り上げましたね。
今回は、リコード法の実行の難しさ、支援環境不足と医師の無理解について説明していきたいと思います。
●実行の難しさ
リコード法の治療は進行するほど改善率も下がる傾向にあります。
その理由の一つに、症状の重い患者ほどリコード法の厳密な実行が難しくなるということが挙げられます。

現実問題として、認知機能が著しく低下しつつある患者に、[リコード法を全て自分で学んで実践しなさい]というのは現実的ではありません。
又、高齢の方ほど、現在の慣れ親しんだ生活を大きく変えることへの抵抗感が強く、リコード法を実践してくれないという問題もあります。

嚥下障害、運動機能の低下、他の病気の併発などで、リコード法の推奨項目の一部を省略、変更せざるを得ないこともあるでしょう。
もちろん、全てを完璧に実行しなければ意味がないわけではありません。
半分程度、場合によっては3割程度の実効率でも、症状が改善に向かうことはあります(しっかりと検査を行い、原因に的確にアプローチした場合に限ります)。
しかし当然、リコード法をきっちりやり遂げた人ほど、埋められる穴も多くなり、改善率も上がります。
リコード法で挫折しないためには、サポートする家族の存在が重要です。

患者に変わってリコード法を細かいところまで理解し、食事、運動、睡眠等を管理してあげることで、成功率は大きく高まります。
又、患者自身に[なぜその対策が必要なのか]ということをわかりやすく説明し、納得してもらうことで、患者の協力を得られやすくなります。
そして、最後に●支援環境不足と医師の無理解!という問題について説明します。
ブレデセン博士は早くからアルツハイマー病の多因子説を唱え、リコード法で多くの患者を回復させていたにも関わらず、長らく医学会はその事実を認めませんでした。
当時はアミロイドβのみを悪者とする説が主流で、生活習慣と認知症の関係に注目する医師は多くありませんでした。
潮目が変わり始めたのはつい最近のことです。
2019年、アルツハイマー病協会が[生活習慣の改善がアルツハイマー病の予防に有効である]と発表し、2000人規模の大規模な調査を行うと発表しました 。
WHO(世界保健機構)も2019年に、運動、食事などの生活習慣改善が認知症予防に効果があることを認め、国レベルで取り組むことを推奨しました。
こうした背景によってブレデセン博士の研究もようやく前進し、現在は大規模臨床試験に向けた前段階となる試験が進められています。
しかし残念ながら、日本の現状はこうした世界の潮流に後れをとっています。
リコード法を詳しく指導できる医師やコーチがほとんどいないばかりか、その内容をほとんど知らないまま、[既存の常識に合わない][信頼性に乏しい][日本での実行は難しい][アルツハイマー病が良くなるはずがない]と頭ごなしに否定する医師もいます。
かと言ってそうした医師に代替案があるわけではなく、機械的にアリセプト(エーザイの薬)を処方し、具体的な生活指導もないまま、[とりあえず半年ほど様子を見てみましょう]というようなケースが少なくありません。
せっかく早い段階で病気に気付くことができたとしても、こうした治療方針では治るものも治らなくなってしまいます。
又、リコード法を取り入れている、とうたいながら、その内容は本来のリコード法とは程遠く、異なる治療を指導するといった医師やクリニックも残念ながら存在します。
こうして、[悩んだ時に適切なアドバイスを受けられない!][知識のない医師や周囲の人達に否定される!]といった理由で、リコード法を止めてしまう人が後を絶ちません。
このような声に改善の意思をかき消されてしまわないように、患者と家族自身がしっかりと認知症やリコード法について学び続けることが大切です。
一昔前と違い、現在は一般の方でも、インターネットなどで専門的な情報にアクセスできます。
リコード法の指導は全て医学的根拠に基づいており、学べば学ぶほど納得を得られやすくなります。

納得すれば行動に迷いが無くなります。
そして最低6か月やってみることです。
周囲に何を言われようと、半年も実践すれば、自ずと結果は明らかになってきます。
リコード法を続けるかどうかはそれから考えても遅くはありません。
今回は、以上になります。
では、皆さん。
今日も楽しい1日を!😀