おはようございます!
健康管理士KAZUです!
高血圧と動脈硬化が腎臓の機能をダメにする!
現在、日本には4300万人の高血圧患者がいると推定されています。
特に男性の場合、30代で5人に1人、40代になると3人に1人、70歳以上ともなると60%が高血圧です。
つまり、加齢とともに高血圧になるのは当たり前のような状況にあります。
しかも、4300万人もいる高血圧患者のうち、1/3は自覚がないために治療しておらず、1割以上が自覚しているけど未治療です。
治療している人の中でも、コントロールが良いのは27%に過ぎません。
高血圧自体は、よほど重症にならない限り自覚症状はありませんし、それによって動脈硬化が進行しても痛くも痒くもありません。
ですから、真剣に治療を受けようという気にならないのかもしれませんね。
しかし、高血圧は、我々が考えているよりもはるかにリスキーです。
ビル&メリンダ·ゲイツ財団(マイクロソフト創業者のビル·ゲイツ氏とその妻が設立した慈善団体)によって進められた研究では、世界中の人が命を落とす最大の原因は高血圧にあるという結果が出ています。
高血圧が命に関わると聞いて、すぐに思い浮かぶのが心筋梗塞や脳卒中でしょう。
でも、最も問題なのは慢性腎臓病です。
そのメカニズムを説明していきますね。
高血圧によって、腎臓の血管も動脈硬化が進みます。
腎臓の血管は細いので、動脈硬化による影響を受けやすく、腎臓の機能がどんどん落ちていきます。
一方で、腎臓の機能が落ちると、塩分と水分の排泄調整ががうまくいかなくなり、血圧が上がります。
これを[腎性高血圧]と言って、これまで血圧が低めだった人ですら、慢性腎臓病が進んでステージ3以上になると血圧が上がります。
そして、ステージ4(血清クレアチニン値が正常値を超えて腎不全になった状態)ともなれば、血圧は猛烈に上昇して、大量の降圧剤を飲まないとコントロールできなくなります。
つまりは、血圧と腎機能は明確にリンクしており、血圧をコントロールすることが腎臓を守ることに直結するのです。
ちょっと血圧が高めぐらいの人でも放置すれば腎臓が悪くなることが報告されています。
又、2016年、中国の北京大学で、過去に世界中で行われた血圧に関する7つの研究が解析されました。
その論文によると、上(収縮期)の血圧が120~139、下(拡張期)の血圧が80~89の[高値血圧]レベルでも、慢性腎臓病の発症リスクが1.28倍高くなることが分かったのです。
しかも、この傾向は人種と性別によって差があり、東アジア人の特に女性に強く見られました。
ということは、日本人の女性は、軽度であっても高血圧を治療した方が良いと考えられます。
また、同じく2016年のイタリア·ナポリ大学の研究で、高血圧によってすでに罹っている慢性腎臓病が悪化する危険性について発表されています。
それによると、正常高値血圧の人では慢性腎臓病の悪化リスクが1.19倍に上ることがわかりました。
又、上の血圧が140以上、下の血圧が90以上の高血圧症だと、悪化リスクは1.76倍となりました。
さらに、腎臓病でない人4万3300人に対して行なった調査で、上の血圧が120を超えると慢性腎臓病が増えることがわかっています。
この調査では、上の血圧が10上がる毎に慢性腎臓病のリスクが6%上昇することも明らかになりました。
特に、上の血圧(収縮期血圧)には厳重な注意が必要ということのようです。
慢性腎臓病は、進行してしまうと治療が難しくなり、透析が避けられなくなります。
その慢性腎臓病の進行に血圧の上昇が大きく影響することが明確になっているのですから、[ちょっと高めくらいだから様子を見よう]と放置するのは賢明ではありません。
[ちょっと高めの今のうちにわかってラッキーだった]と対処する道を選んでくださいね。
今回は、以上です!
そして昨日、未病ヘルスケア協会さんの未病講座に参加して来ました。
講師の笠木医学博士のお話しは、大変分かりやすく、コロナについての最新情報やコロナ後遺症についての説明、大切な栄養素、未病血液検査の大切さなど、うん!うん!と思わず納得する内容ばかりでした!
次回は、11月に予定しているとの事、是非参加してみてはいかがでしょうか!
何かしらの気付きがあると思いますよ!
詳細が分かりましたら、告知しますね!
では、皆さん!
今日も素晴らしい1日になります様に!
では、また!
