おはようございます🌞
健康管理士KAZUです!😀
今回は、セルフチェック{体のチェック(体重、体脂肪)}について説明します。
◉体のチェック
(1)体重、体脂肪
健康管理の第一歩は、日頃から体重をチェックして、ベストな状態を維持していくことです。
特に、肥満は高血圧や脂質異常症、 糖尿病など、生活習慣病の温床となります。
そのため、身長に比べて体重や体脂肪が多すぎないかなどを常にチェックしていく必要があります。
また、肥満を防ぐには生活習慣全体の見直しが必要であり、食事と運動の両面からエネルギーの収支のバランスを図ることが必要不可欠です。
1)上手な体重測定法
○体重計の目盛りを確認する(正しい数値を得るため、まず体重計のメモリが正しくゼロを指しているか確認)
○朝食前に測定する(食事に影響されない朝食前がベスト)
○決まった曜日、時間帯に測定する(体重の変動の様子が分かりやすい)
2)体脂肪率による肥満度判定
体脂肪率は、体重に占める[脂肪の割合]のことです。
体重が標準でも体脂肪率が高ければ[隠れ肥満]であり、様々な病気の誘因となります。
最近は体重と同時に体脂肪率が測定できるヘルスメーターも登場し、 自分の体脂肪率がどのくらいかを簡単に知ることができるようになりました。
体脂肪率も体重と併せて定期的にチェックすることが大切です。
3)体の脂肪の分布
簡単に体の脂肪の分布、肥満のタイプを知る方法としては、ウエスト周囲(W)をヒップ周囲(H)で割って求める[W÷H]比が使われます。
この比率が男性で0.9以上、女性で0.85以上であるとリンゴ型肥満であり、低い場合は洋なし型肥満となります。
◉体重の変化(減少、増加)で考えられる病気と、そのほかの症状と代表的な検査
●体重の減少
①糖尿病(喉の渇き、尿量の増加、むくみ)
尿糖、血糖、ブドウ糖負荷試験、HbA1c(グリコヘモグロビン)
②肺結核(発熱、咳·痰、倦怠感、寝汗、胸痛)
ツベルクリン反応、結核菌検査、胸部X線単純撮影、気管支内視鏡
③甲状腺機能亢進症(眼球突出、発汗、甲状腺の腫れ、食欲亢進)
甲状腺のホルモン検査、ALP(アルカリホスファターゼ、リン酸化合物という栄養素を分解する働きがある酵素)、心電図、RI検査(ラジオアイソトープ、ガンマ線を含んでいる薬(放射性医薬品)を注射したり飲んだりすることによりからだの中に入れ、それが目的の臓器等に集まり微量のガンマ線を放出する作用を専用のシンチカメラで検出し臓器等の働きや形を知る検査)
④胃がん(胃のもたれ、胸やけ、吐き気·嘔吐、食欲不振)
上部消化管X線造影、上部消化管内視鏡、X線CT、胸部超音波
⑤肝臓がん(倦怠感、食欲不振、胸部のしこり、黄疸、むくみ)
ALP、LDH(細胞の中で糖をエネルギーに変換する際に働く酵素の一種であり、特に肝臓や心臓、肺、骨、血液に多く存在する酵素で、血清乳酸脱水素酵素とも呼ばれています)、AFP(α-フェトプロテイン、もともと妊娠早期の胎児にみられる血清蛋白の一種で、健康な成人の血液に含まれず、原発性肝癌の患者の95%の血液に含まれるため、肝癌の腫瘍マーカーとして用いられています。
また、AFPは、肝炎や肝硬変でも測定値が上昇します)、腹部超音波、HBs抗原·抗体、HCV抗体
⑥消化性潰瘍(胸やけ、空腹時のみぞおちの痛み、食欲不振、黒い便、吐き気·嘔吐)
上部消化管X線造影、上部消化管内視鏡
⑦白血病(出血しやすい、顔色が悪い、発熱、めまい)
白血球数、赤血球数、ヘモグロビン量、血沈、血液像、骨髄穿刺
⑧アジソン病(副腎に病変があり慢性的な副腎皮質機能低下症をいい、副腎ホルモンの分泌が低下した状態で皮膚の黒ずみ、全身性の黒い斑点、めまい、吐き気·嘔吐、倦怠感)
電解質、副腎皮質ホルモンの検査、心電図
●体重の増加
①クッシング症候群(副腎皮質に起こる病気で、コルチゾールが血液中に過剰に分泌され、顔が丸くなった、皮膚に赤褐色の線が出る、血圧の上昇、無月経)
ACTH(副腎皮質刺激ホルモンで、脳の下垂体から分泌され、副腎皮質ホルモンの分泌を刺激するホルモンです)、コルチゾール、RI検査、X線CT
②甲状腺機能低下症(寒さに弱くなった、集中力の低下、疲れやすい)
甲状腺のホルモン検査、胸部X線単純撮影、心臓超音波
③インスリノーマ(膵臓腫瘍の一種で、この腫瘍から過剰なインスリンが分泌され、血液中のブドウ糖濃度が低下し、強い空腹感、震え、動悸、発汗)
血中インスリン活性、ブドウ糖負荷試験
等があります。
体重の変化のうち、体重の減少が現れる病気としては、摂食障害をはじめとして消化器系や内分泌代謝系の病気、がんが考えられます。
急に体重が減ってきた場合には、何らかの病気が隠れていると考えた方がよいでしょう。
一方、体重の増加つまり肥満は、大部分が過食や運動不足によるものです。
何らかの病気が背景にある肥満を症候性肥満といい、その中にはクッシング症候群による肥満が最も多く見られます。
今回は以上です。