読んだ本の数:5冊
検察側の罪人
前のスケートの話がひどかっただけに、
今度は重厚な話かと期待してしまった。
若くてまっすぐな正義の味方に
まとわりつく暑苦しさに、
共感も感情移入もできない。
が、それ以上に殺人の動機が嘘っぽすぎる。
それに、もともと冷たい家庭だったのに
夫が殺人者になって優しい言葉をかけるなんてありえない。
話が長く途中で読むのが辛かった。
雫井脩介は「火の粉」「犯人に告ぐ」だけかな。
読了日:2月9日 著者:雫井脩介
シリーズになっているものに時がたってからはまると
追いつくのが大変。
でもこれは2月に9巻目が出て
夏に出る10巻で完結になるので
ゆっくりと読んでいきます。
読了日:2月12日 著者:高田郁
重松さんの作品では変わっている。
いつもは読んでいて
切ないような気持ちになることが多いけれど、
最後は幸せになるからと
安心感を持てるはずが、この本は違う。
話の中に「きみのともだち」のエミさんが出てきたりするのは
好きだし、話が凝っているのも好きだけれど
この話は、凝りすぎた分、ストレートに伝わらない。
わたしはいつもの直球・重松清の方が好きです。
読了日:2月14日 著者:重松清
子どもたち中心になってから話が退屈になり、
もう連載は終わるのかと思っていましたが、
子どもがおとなになった二巻前くらいから
話が広がって行きました。
ただ、話が広がった分、登場人物も広がり、
依然として伊三次が主役になるのは少ないまま。
髪結いの伊三次の捕物ファンとしては全く物足りないです。
たまに登場するときも 涙もろいお父さん で、淋しい気持ちがします。
粋な伊三次に逢いたいです。
読了日:2月23日 著者:宇江佐真理
「贖罪の奏鳴曲」の続編。
残虐な手口で幼女を殺した少年が
更生して弁護士となって社会に戻ってくる。
面白かったと言いにくい内容。
自分のやったことを思えばそうするしかないと思うけれど・・。
さだまさしの番組でこんな葉書が読まれていました。
「さださんの「償い」という曲の人のような加害者ならまだしも
わたしの父をはねて死なせた加害者は顔も出さず謝罪もない人でした」という内容。
この本を読んでそのことを想い出しました。