小林賢太郎戯曲集<br>CHERRY BLOSSOM FRONT<br>345 ATOM CLASSIC (幻冬舎文庫)
読了日:7月1日 著者:小林 賢太郎
酒田さ行ぐさげ 日本橋人情横丁
読了日:7月5日 著者:海堂 尊
殺人鬼フジコの衝動 (徳間文庫)
長年、ぐーーーっと押さえつけられてたもののタガが一度はずれたら、
あとは簡単なのかも。なんて、少しでも理解しようと思うのは無駄。
警察の捜査や殺人方法などは省き、殺人が調子よく進み、
フジコの山坂の人生がコミカルに思えるほどに、
現実味のなさを出し切った作り話に徹している。
そのせいか、湊かなえの「告白」以外の本の後味の悪さのほうが苦手。
読了日:7月6日 著者:真梨幸子
著者あとがきに「スリーメン&ベイビー」の話がありました。
あの映画、大好きでした。
この本の主人公には4人のお父さんがいるので映画をうわまわる数です。
母親が亡くなってしまい、妊娠を告げられた当時は逃げた男たちが集まって
息子を育てる・・・というなら話としてはまだわかりますが、
さすがにおおっぴらに登場はしないお母さん、
同時期に4人の男と付き合っていた、ただの性にだらしない女性じゃないの。
遊びまくった女性のお伽話か子供を守る父親たちのドタバタ劇か。
由紀夫くんの頭のよさが窺える会話は好き。
読了日:7月10日 著者:伊坂 幸太郎
なんでこの本を読みたかったか忘れてしまった。
図書館に予約したのはなんでだったんだろう・・。
一冊目が合わないだけかもしれないが、やっぱりわたしには若すぎた。
読み始めに乙一的なものを期待したけれど違った。
時間は止まっているのかもしれないって発想は前向きな人にはないのかな。
動きを止めた私の横を時間を止めることができる人が
すまして歩いて行っているのかもしれない。
私の時間は1秒も過ぎていなくても、
もしかしたら誰かが時をとめて何年も経ってるのかもしれない。
そんな主役じゃない自分ってことをよく意識する。
読了日:7月12日 著者:入間 人間
ジョーカーゲームのシリーズはほんとかっこいいっっ!!
読了日:7月14日 著者:柳 広司
銀行総務特命 (講談社文庫)
読み始めから楽しく読めた。
なにごともネットで調べてしまう時代に辞書の話で面白く読ませる。
前半のテンポの良さは、語り手が代わっても変わらない。
西岡のキャラが目立ちすぎてあんな特徴的な主人公を食べてしまいそうなくらい。
かっこよすぎ。
反対に松本先生のキャラは地味だけれど
先生の人生だけでまた別の話が書けそう。
地味なスピンオフになるだろうけれど読んでみたい。 題名も素敵。
読了日:7月17日 著者:三浦 しをん
最初の話に出てくる二人の人なんて特に、若いときに読んでいたら、
もっと共感していたと思う。
でも、話自体はちょっと独りよがりかなって気がした。
まだこの人を読むのは5、6冊目だけど
長編で話がきっちりとしている方が面白いと思う。
読みおえてからいろいろな小説の登場人物が出ているってわかった。
わたしがわかったのは芹沢さんが「凍りのくじら」の人だっていうくらい。
楽しみ方も若い人向きってこと?きゃー(ToT)
読了日:7月19日 著者:辻村 深月,佐伯 佳美
直木賞受賞作というので長編だと思っていたら短編の連作集でした。
話のことも書きたいけれど、解説について疑問が。
この解説の佳多山大地って人、話を間違えてませんか?
被害者の息子だった容疑者を「腹違いの弟」と書いてあった。
え?そうなの?と思って読み直したけれど、
やっぱり弟じゃない。と思う。
そのうえ、勝手に主人公を二回も失恋させている。
わたしには恋心とは思えなかったんだけど。
これまでのみなさんの感想を読んでもそのことに触れているのは見つからない・・・え?わたしが違う??「カラマーゾフ」の話だったの?・・違うよねぇ
読了日:7月24日 著者:佐々木 譲
<ちょっとネタバレ>「舟を編む」の次に読んだせいか、
最初から読みにくさを感じた。
この人じゃなかったら途中で放棄してたかも。
父と自分の血液型がわかっていて親子関係はありえないんだから、
疑いを残したような終わり方に意味はあったの?
読了日:7月27日 著者:辻村 深月
遺稿
の感想
談志さん、「俺はもう駄目、本当だ…」って最後の一文が淋しいよ。
志ん朝さんは亡くなって長い時間が経つからいないことが受け入れられるけれど、談志さんは存在がまだ生々しい。
「これはまたあとで」みたいに書いてあることが多くて、
まだまだ話したいことがあったんだろうに。切ないね。
自分でつけた戒名で入るお墓がないって話はどうなったんだろう。
それもまた談志さんらしいけれど、
ちょっとひねりが足りない戒名は「しんちゃん」みたいじゃない?^^;
ラーメンズを初めて認めてくれた人だと思っているので
名前が出なくてちょっと残念。
読了日:8月4日 著者:立川 談志,山藤 章二
どたばた殺人群像劇。まさか檸檬たちまで殺されるとは・・。
これは映画化はないでしょね。
表紙はあまり巧くない絵でイメージを押し付けられているようで邪魔です。
読了日:8月5日 著者:伊坂 幸太郎
ビブリア古書堂の事件手帖3 ~栞子さんと消えない絆~ (メディアワークス文庫)
西谷祥子「いとこ同盟」なんて、懐かしい漫画の名前が出てきた。
そのころは貸本屋が近所にあって、
誰かが買った一冊の漫画を回し読みはすることは当たり前だった。
漫画一冊を大事にゆっくり読んでいた時代だったなぁ・・・。
読了日:8月8日 著者:三上 延
ある少女にまつわる殺人の告白
読了日:8月9日 著者:佐藤 青南
心に吹く風―髪結い伊三次捕物余話
の感想
いっとき、龍之進の成長物語になってしまって伊三次から物語が離れたようだった。その頃にUFOの話が出てきたときは、「江戸にUFO」のネタとしては面白いが、
伊三次の中で出すのは違和感があった。
なにかで著者もこのシリーズを終わらせたがっていると読んだし、
伊三次の物語としては傷口を広げないうちに完結してほしいと思っていた。
が、今回は伊三次が帰ってきたようだった。
登場人物も大人になりそれぞれの生活が描かれ、その分幅が広くなり楽しめた。
読了日:8月12日 著者:宇江佐 真理
読了日:8月14日 著者:湊 かなえ
名前探しの放課後(下) (講談社文庫)
いくら予約数が同じくらいだからと言って
上下巻を図書館で予約してはいけないと当たり前の事が身に染みてわかった。
間が開きすぎたせいか下巻が読みにくかった。
頑張って読んだ挙句の仕掛けが現実的じゃなさすぎ。
それでいて、したことはあれだけ。あれだけのことが大事、
あれだけだからこそっていうのはわかるけど。
それから終わり間際の二か所の思わせぶり。
リンクの面白さは納得しても、
この本では解決できない事を大事そうにもったいぶって注目させるのは
あまり趣味がよろしくない。先に「メジャー~」読んでねって書いてくれなくちゃ。
読了日:8月18日 著者:辻村 深月
面白いと思わない本は雑に読んでしまう。
それでいてこれから面白くなるかもしれないと途中で止めることは滅多にしない。
ちゃんと読まないことがもったいないのか読んでる時間がもったいないのか・・・。
この本は後者かな。
初めての作家さん。
予備知識もないまま読み始めましたが、
読んでいる途中に図書館で「最後の証人」も予約しました。
それほど最初から面白かったです。
服装や仕草はまるで違いますが、佐方検事の禁欲的なキャラクターは
杉下右京を彷彿とさせました。
そのせいか、「罪を押す」の言葉使いに違和感があり、
小野に対する調べだけは伊丹刑事みたいだなぁって・・・。
「相棒」から離れないわたしでした^^;
読了日:8月28日 著者:柚月 裕子
読了日:8月29日 著者:薬丸 岳