読書リスト~3月 | 基本、ビーズ織りnote

基本、ビーズ織りnote

【箱は笑いで満たされた。】
改題

3月の読書メーター
読んだ本の数:8冊


龍神の雨 (新潮文庫) 龍神の雨 (新潮文庫)


「相棒」を見ていても思うけれど、

結果、殺さなくてすんだ話がいちばん辛い。 

だからこの話は、1%の可能性かもしれないけれど、

悪い人が犯人であってほしい。

「不幸な境遇」に身を置くと、底はここじゃなかった、

なんて悪い方へ考えて自分を追い込む癖がついてしまうんだなぁ・・・。


読了日:03月30日 著者:道尾 秀介



酔いがさめたら、うちに帰ろう。 酔いがさめたら、うちに帰ろう。


癌なら同情されるのにアルコール依存症は自業自得という認識が強い。

この本は自身の病状と入院生活が中心なので、

これを読んでもその認識は変わらなさそう。

病気についてのことも書いてほしかった。

私小説を銘打ったのは入院患者が出てくるからだと思うので

これはほぼドキュメントと思って読んだ。

この本の説明に「情けなくも笑えて」というのがあったけれど、

「あまりに情けなくて自嘲える」に変えなくちゃ。

それにしても表紙の顔、すごくいや。


読了日:03月24日 著者:鴨志田 穣



もひとつ ま・く・ら (講談社文庫) もひとつ ま・く・ら (講談社文庫)


志ん朝と枝雀の古典が大好きで、

youtubeやiPodにいれてみたり聴いたりしている。

今更ながら生ではもう高座を聴くことが出来ないのが本当に残念。

ついに談志もいなくなっちゃって、

淋しい思いをしていたところに友達が貸してくれた。 

小三治さんは志ん朝の粋も枝雀の笑いも談志の切なさもないけれど、

高田純次の派手さと毒気を抜いて、井上陽水の話を10倍早回しにした感じ。

ひょうひょうとしたおかしさがこの人の持ち味なのだろう。

この人ならまだ間に合う。高座に行きたいな。



読了日:03月23日 著者:
柳家 小三治



ポニーテール ポニーテール


泣く用意をして読んだけれど、泣くようなところはなかった。

気になったのは小学校6年生のマキちゃんのこと。

再婚を機に物言いや態度がとげとげしい物になったわけじゃなく、

お母さんと二人で暮らしていた時もあんな性格だったようだから、

単に表現がへたな女の子というわけじゃなさそう。

なにか親子関係に問題があったんじゃ…とACの問題も含んでいるのかと思うのは斜め目線すぎ? 

ちなみに「塔のうえのラプンツェル」もACの話だという見方もあるようです。

小学生が主人公の話なら「きみのともだち」みたいに、

単純に心にすとんと落ちる話の方が好き。


読了日:03月22日 著者:
重松 清


今昔奇怪録 (角川ホラー文庫) 今昔奇怪録 (角川ホラー文庫)


友達が何冊か貸してくれた中にあった一冊。

最初はちゃんと読んだけれど、ほぼ、パラパラ読み。

なんでこの本を貸してくれたのか今度友達に訊いてみようと思う。


読了日:03月17日 著者:朱雀門 出




チヨ子 (光文社文庫) チヨ子 (光文社文庫)


いくつかの短編と中編が一作。

題名がちょっと怖いが、怖いのは題名だけで

短編のこの話はファンタジー。

中編の「聖痕」は読むのを挫折したばかりの「英雄の書」と同じ匂いがした。でも、こっちはわかりやすく読みやすかった。


読了日:03月06日 著者:



ダイイング・アイ (光文社文庫 ひ 6-11) ダイイング・アイ (光文社文庫 ひ 6-11)


著者を知らずに読んだらこれが東野圭吾だとわからないんじゃないかな。 オチのつけどころをホラーに持って行ったようなもので、

ホラーと呼ぶには浅い。どこが面白いのかわからなかった。
読了日:03月03日 著者:
東野 圭吾



あの頃の誰か (光文社文庫 ひ 6-12) あの頃の誰か (光文社文庫 ひ 6-12)


今まで一冊の本として出ていなかった短編を集めたもの。

東野圭吾じゃなければ生まれなかった一冊。

どんでん返しもないまま終わってしまう話や、

どこかで読んだような話。

売りは「秘密」の原型の話があることと、題名のつけかたが巧いこと。

全体的な感想としては、つまらん!これはつまらん!by大滝秀治 でした。


読了日:03月01日 著者:



2012年3月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

東野 圭吾
宮部 みゆき