最近ドラマ「1リットルの涙」とか「クローズドノート」がお気に入りで
「クローズドノート」にボロクソな意見しか言わない私に顔を顰める。
そんなロマンティストな友達からこの本を借りました。
ちなみに「1リットルの涙」はドラマで1、2回見たけれど、
本の重さがまるでないお手軽なドラマでした。
重松清は<私の好きな作家5人>に入ります。
この本や「その日のまえに」はきっと多くの人のツボにはまる話だと思います。
小学生の時に車の前に飛び出し足を悪くした恵美ちゃんのともだちは、
腎臓病を患っていてゆっくりなペースでしか歩けない由香ちゃん一人。
その二人の話や、
恵美ちゃんの弟ブンちゃんやブンちゃんの「親友」や
先輩たちを主人公にした10の話。
話をまわす男の人が各章の初めに出てきて
その入り方がとても好きでした。
文庫化にあたり、最後の章を増やしてその人の正体がわかるが、
あまりにも綺麗にまとまりすぎ。
後日談がないまま終わる方が好み。