皆さん、こんにちはぁ。
最近は、とんと更新間隔があいてしまい、申し訳ありません。
さて、タイトルの気象のお話から。
本日九州北部一体に大雨を降らせている雨ですが、今後中国四国地方に南下しながら進みそうです。
当該域にお住まいの皆様、どうぞ豪雨に対する最大限の備え・警戒をお願い致します。
この雨は、中国北西部~朝鮮半島~東北地方に延びる停滞前線に向かって南から温かくて湿った空気が流れ込むことで発生した雲によるもので、今後ゆっくりと東南東方面に進みそうです。
前線の北側に力のある低気圧がある為、今後も南からのエネルギー流入は続くと見られます。
メディアによっては梅雨と言う言葉を使っているようですが、似て非なるもので、梅雨の様なシトシト雨ではなく、猛烈な雨や突風を伴う可能性が強いので十分気をつけてください。
素人お天気マニア_なファン ヒロでした。
それでは、地震のお話です。
ここの所、日本国内では小康状態が続いていますが、これは決して地震多発時期の収束ではないと言う事は最初に申し上げておきます。
むしろ、個人的にはこの溜めは非常に嫌な感じがしております。
まずは、現在の異常と考えられるデータから。
◆NICT 独行法人 情報通信研究機構 電波伝搬障害研究プロジェクト緯度別全電子数(5地点)より
東北地方太平洋沖地震前に上昇が観測された電離層の電子数に異常が見受けられます。
現在のデータを見ると平均値を大きく下回っております。
変動が大きい割には、太陽由来と思われる磁気嵐、高速太陽風、プロトン・デリンジャー現象が生じていないため、地殻活動による電離層への影響が加わっているのではと感じております。
この時期は多くなる事が多いのですが、スポラティックE層も頻繁に発生しております。
値も600mV超えが常態化してきており、要監視と考えております。
◆高度220 - 800kmのF2層に見られる異常
以下は、IPS電波宇宙予報サービスセンター;Courtesy IPS;http://www.ips.gov.au/
を元に、いつもお世話になっているタバサさんが、これまたお世話になっている栃木の研究者様の「生かせいのち 地震と防災」http://www.tochiginokenkyusha.com/index.html
内「環境自然などなんでも掲示板」http://pass-keijiban.progoo.com/bbs/
で報告されておりましたものの転記です。
※転載に関しましては、タバサさんに直接お承諾を頂きました。
以下転載
[22573] TECマップ検証:スマトラM6.1 Name:タバサ@千葉県 New 2013/07/03(水) 01:16
スマトラはよく高密度、高臨界周波数になりますが、最近は静穏期。そのなかで今回の地震の直前の前兆が、電離層マップでどう現れていたかを見てみました。
結論からいいますと、NASA版ではあまり有意なマップは得られませんでした。M6台ということもありますが、わずかにインド洋がやや高いということは何度かありました。NASA版は高くなっている場所ピンポイントというよりももう少し範囲を拡げて捉えた方がよいと思います。それに対してF2層臨界周波数マップは、静穏期にもかかわらず最大値15MHz以上を記録したマップ、その高め地域がスマトラ周辺でした。NASA版とオーストラリア版、そしてT Indexマップを併用して見ていくことの重要性を感じています。
2013年07月01日09:25世界時(日本時間18:25)
2013年07月01日10:00世界時(日本時間19:00)
画像提供:NASA;Courtesy NASA/JPL-Caltech/オーストラリア、IPS電波宇宙予報サービスセンター;Courtesy IPS;http://www.ips.gov.au/
もう一つ、JAXA宇宙航空研究開発機構のHP http://airex.tksc.jaxa.jp/pl/dr/AA0000884037
より、NASDA宇宙開発事業団の見解で関連した内容がありますので、こちらも転載しておきます。
以下転載
大地震に伴う電離層効果
Ionospheric effects accompanying strong earthquakes
ウズベキスタンにおける地球動力学観測網による地震電離層研究は、地震前のある規則性の発見を可能とした。
中間値からの臨界周波数f(sub 0)F2偏位の解析は、epoch's superposition法によって行われた。
強度I>4の26の地震を磁気的に静かな日について解析した。
地震の2-1日前にf(sub 0)F2が準周期的な減少を示した。
E層の臨界周波数の増加が、R=5-6Lの距離まで、E>10(exp 13)Jの地震の2-1日前に起こった。
正常なE層の強い広がりとスポラデイックE(sub s)層が観測され、これらは10-15Lまでの距離に現れた。
近辺の強い地震(E=10(exp 13)J)の数日前にF2のh'の増加が数時間の間あった。
高度h(sub m)F2はより顕著に変化し、200-500kmまで増加した。
電子密度の異常増加の極大は、地殻の異常電気伝導域にあった。
電離層異常について、地震、地球表面の傾斜、および大気電気と衝撃電磁波とを比較した。
前震音と地表面異常傾斜のないことにより、擾乱の原因として音響重力波は除外できる。
かなり専門用語が入っていて判りづらいかも知れないので、さらにもう一つ。
Wikipediaの電離層内「地震との関係」http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9B%BB%E9%9B%A2%E5%B1%A4
の記事を転載します。
以下転載
地震との関係
近年、電離層の異常と大地震との関連性が指摘されている。
北海道大学の日置幸介教授(地球物理学)の調査によると、2011年3月の東北地方太平洋沖地震発生前の40分前から、震源域上空において電離層の電子密度が周囲より最大1割ほど高くなっていた事が確認されている。
2010年のチリ地震(M8.8)、2004年のスマトラ島沖地震(M9.1)においても、同様の変化が起きている。
ただし、2003年の十勝沖地震(M8.0)では微増だった。
日置教授は「メカニズムは不明だが、巨大地震の直前予知には有望な手法だ」と期待している。
なお、電気通信大学の早川正士教授(地震電磁気学)も前述の東北地方太平洋沖地震の5日前に電離層の異常が起きていたと述べている。
究極的に要約すると、現段階では仮説ではあるものの、大地震前には電離層に何らかの変化が生じる可能性があると言うことになるようです。
◆行徳地震前兆観測プロジェクト 千葉香取観測点
スポE層の反応も関係がありそうですが、連日伝播異常が見受けられます。
◆気象庁・海上保安庁データによる海洋潮位差
ここの所、伊豆諸島三宅島や小笠原、東北地方の一部等で天文潮位に対して実際が低くなる潮位差が見受けられます。
また、伊豆半島石廊崎では逆に天文潮位より高くなる現象が起きております。
これらは、地殻(プレート)活動、海底隆起・陥没、海底火山活動等とも関連しておりますので、注意したいデータです。
先程ご案内した掲示板に、関連する貴重かつ重要な報告が記載されておりますので、ご覧頂けると幸いです。
※本件につきましては、私自身まだ勉強中で、後日改めてご報告頂けました方にご了解・ご教授を賜って上で記載できればと思っております。(これらは、直ちに地震と結びつける以外の要因もある為、慎重な分析が必要であると思っております。)
◆地震前兆総合観測センター 京都観測点
◇地電位 月間
◇植物生体電位1・2
◇中波ノイズ
地電位・植物生体電位共に、一時期の擾乱が収束してきているような気がします。
一方中波ノイズは引き続きです。
◆非公開データ
一部の電波観測データに大きな反応が出ているようです。
◆T.M.@坂井市さんの福井県坂井市丸岡町のラドン濃度
http://web.matrix.jp/radon/index.shtml
(グラフ作成 マリアナファン)
急激な減衰が始まっており、今後の動きが非常に気になります。
先程もタバサさんの報告にありましたが、スマトラ島付近で、M6.1の被害地震が発生しました。
震源はオーストラリアプレートとユーラシアプレート間と見られ、危険視しているフィリピン海プレートとは背中合わせの場所でした。
画像:Wikipediaより
しかし、以下のUSGSのM2.5以上の七日間の震源マップを見ると、太平洋・フィリピン海の両プレートに関連する地震が多く発生している事、そして、少しずつ規模が大きくなっていることが伺えます。
別添データとして、NPO法人 大気イオン地震予測研究会 e-PISCOの大気イオン観測にご協力されているコムシステム株式会社の観測データの中から、宮城南部観測点の6月~本日迄のデータを一票に繋げたものを作成しました。
所々突出したイオン増加が見られ、これが地殻活動による増加なのか、他の要因なのか調査中です。
元データ:コムシステム株式会社 グラフ統合:マリアナファン
地震発生予測としては、現在も今まで報告してまいりました状況と変わりはありません。
因みに、以下が今までお知らせしてまいりました予測です。
(↓以下、継続的に掲載してきた予測。過去ブログより抜粋)
◆千葉東方沖~小笠原諸島(相模湾・伊豆諸島を含む)
これが起きると、東海・東南海・南海・富士山への波及が心配になります。
◆北海道北東沖~三陸北部
アウターライズ警戒域とは別の発震です。
◆新潟ー神戸歪集中帯~中央構造線
始まりは北陸~近畿(一部東海・中部)と考えており、中央構造線から奄美・沖縄・南西・先島諸島への波及も考えられます。
また、中規模直近等補足として申し上げてきたのが
■茨城北部~千葉銚子沖に至る棚倉構造線付近においては、今後も中央構造線に触発された中規模震が続くと考えておりますが、規模は限定的で、十分な防災観念を持てば対処できるものと考えております。
■相模湾・伊豆諸島及び鎌倉~小田原については、大型震の前震(前兆)として、早期に発震する可能性もありそうです。
(以上)
現在赤字で記載した予測エリアのいずれもが、発震の兆候を強めるデータを日々拠出してきている反面、直前を感じさせるものは無いと見ております。
但し、いきなり数時間レベルの直前データが出る場合もありますので、気を抜かずご用心頂ければと思っております。
最後に太陽活動ですが、比較的おとなしかったのですが、本日姿を現した1785黒点群は、非常に大きく活動的で、先程もMクラスの中規模フレアを発生しました。
この辺りも注視してまいります。
それでは、これからも準備と心構えをしっかりして、あなたの素敵で温かな笑顔をもって、大切な人を守って行きましょうね。
マリアナファン ヒロ