- 伝言 (岩波新書)/永 六輔
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あすから、米韓合同演習が、黄海で行われる。
北朝鮮が、韓国を砲撃したのも、この合同演習に対する
自国の軍事力を誇示するための、一つの示威行為であったのかもしれない。
そして、その様子を、じっと伺っているのが、中国。。。
少し古い新書だが、永六輔著の「伝言」の中から、
アメリカ・核・北朝鮮についてのコメントを取り出してみよう。
今の、国際情勢を見事に言い当てている。(笑
★アメリカ
「米軍基地への(思いやり予算)というのは、
英語ではなんと言うんだろう?
プライドの高いアメリカが、(思いやり)なんて言われて、
よく平気でいるよね」
★核
「そんなに欲しいなら、核兵器を作ってもいいよ。
でも、日本で作るんだったら、愛想のない核兵器じゃなくてさ。
漆を塗って、金箔を散らして、ナンバーなんかは螺鈿・象嵌。
日本美術の粋をこらしてさ。
もったいなくて、ボタンなんか押せないような核兵器を作れってんだ」
★北朝鮮
「援助とか、支援とかいう言葉が通じない国に、
援助したり、支援したりするでしょう。
ちゃんと説明してるんですかね」
イスラム世界には「喜捨」に近い意味の言葉があり、
喜捨とは「当然の行為」であり、「感謝する」ということはありえない。
「喜捨」とは、イスラム教徒が信仰の証としてやるべき、六行の一つで、
義務的なものである。仏教でいうところの「布施」である。
だから、喜捨をする側は「当然の行為」であり、受ける側に
「感謝する」ことはありえないのである。
では、はたして、北朝鮮にとっては、
「援助」とか「支援」ってなんだったんだろう?
少しでも多くの方に読んでいただきたいので、
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