人をして殺さしめてはならぬ-ある非戦論者のこと | 微塵のごとく

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大震災からブログをお休みしていました。あれから、8ヶ月。ブログを再開しようかなと思いますが、さぁて?!

今は亡き俳優植木等さん。

植木等の父植木徹誠さんは、若くしてキリスト教の洗礼を受け、

その後なぜか僧籍に入り、仏弟子になった。

その間、社会主義者として、労働運動、部落解放運動に奔走。

昼間はお年寄りたちに仏法を説き、夜は若者たちを前に

社会主義革命を説いた。

そして、戦争の真っ只中、人間平等、部落解放、戦争反対を

主張しては、幾度となく検束され拷問を受けながらも、決して

節を曲げなかった、無垢な求道者でもあった。


私は、解放教育の研究大会で、植木等の講演を聞きました。

NHKの教育テレビでも、聞いたことがあります。

そして、この一冊を手にしました。


父は子どもに理解されたいと願い、子は父を理解したいと願っています。

そんな父子の思いが、この一冊の中に熱くこめられています。

夢を食いつづけた男―おやじ徹誠一代記 (朝日文庫 う 3-2)/植木 等
 
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戦争熱が高まっている頃、檀家の人が寺にやって来て、

「召集令状がきました。留守宅をよろしくお願いします」

などと挨拶することがちょいちょいあった。

おやじは、そんな時に、こういった。

「戦争というものは集団殺人だ。それに加担させられる

ことになったわけだから、なるべく戦地では弾のこない

ような所を選ぶように。周りから、あの野郎は卑怯だ

とかなんだかんだいわれたって、絶対に、死んじゃ

駄目だぞ。必ず生きて帰って来い。死んじゃっちゃあ、

年とったおじやおふくろはどうなる。

それから、なるべく相手も殺すな」



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