バグダッド・カフェ
1987年制作、1989年日本公開の作品です、当時、話題となったようですが、あまり実感がありません。
ただ、題名だけは頭に残っており、レンタル・ショップでビデオのケースは見つけるものの、いつも空っぽで、私にとって、気になりながらも見たことのない、“幻の映画”となっていました。
今回、デジタルリマスター技術と相まってのニュー・ディレクターズ・カット版の作製と公開となりました。
アメリカ西部の砂漠にたたずむ、カフェ兼モーテルに集まる個性的な人々と、ドイツから来た旅行者ジャスミンとの触れ合いの物語。いつもイライラして、客にさえケンカ腰の女主人ブレンダ。ブレンダに追い出され、砂漠から我が家の様子を窺う亭主のサル。一日中ピアノばかり弾いて、自分の赤ん坊の面倒もみない息子。ボーイフレンド達と遊び呆ける娘。働かないコック。ハリウッドから流れ来て、キャンピングカーに暮らす老画家。モーテルで店を開く無口な女刺青師。
いつも、気だるいムードのバグダッド・カフェ。
そして、ドイツの田舎町からやって来て夫婦喧嘩の末、砂漠をハイヒールで歩いて来たジャスミン。
主題歌「コーリング・ユー」が耳に残ります。