サンシャイン・クリーニング/映画評☆☆☆☆☆+★ | ヤマモト探険記

ヤマモト探険記

気の向くままの街歩き。

7月に見過ごしてしまった作品をようやく見ることが出来ました。



ローザは30代のシングルマザー。
さえない掃除の仕事をしているが、昔はチアガールで学園のアイドルだった。もっとも今は、かつての恋人と不倫中。

一方、妹ノラは、未だ父親と暮らすバラサイトシングル。
ヤル気も無く、仕事に就いても長続きしたことがない。

父親ジョーは、一獲千金を狙って、怪しげなモノを仕入れては売り歩いてる。

そして今日は、小学生の一人息子オスカーが、女教師の脚をナメて退学に…


人生一発逆転を狙って、ローザとノラが始めた新しい仕事、それは、事件現場を清掃する、サンシャインクリーニング。


『リトル・ミス・サンシャイン』のプロデューサーチームによる、不器用家族の物語。

一人一人のやってることに、つい笑ってしまうのだが、ふと気付くと、どれも思い当たる事ばかり。

見栄や嫉妬、過去の栄光、心の傷、焦りと葛藤…、誰もが抱える悩みであり、皆何かを引きずり、生きている。
思わず、姉妹の再生を祈らずにはいられません。

更に、アメリカンドリームな終わらせ方を為ないのが、ますますリアルです。

人生に疲れた時に、是非、見て欲しい映画です。