『飢え、寒さ、病気や事故で、或いは自殺、他殺により死亡し、その氏名、住所・本籍地が判らず、また、遺体の引き取り人もいない、いわいる身元不明の死者を指す法律上の呼称。』
だそうです。
ある日、自分と同じ氏名と住所の人物が重病で入院したとの連絡が…
他人の名前を名乗り、自らの身元を隠し、偽名の人生を生き続けた女。
その過去の痕跡を追い、辿りついたのは、女の過酷な人生でした。
10年前の「15年余り、他人の名前で生き、事故死した男」の事件を元に作られたミステリーサスペンス。
実話が元、という特色に加え、映画の企画、制作、配給が、日本ジャーナリスト専門学校という異色の作品でもあります。
あまり作り込んでない脚本が、ドキュメンタリーのようなリアリティがありました。
ただ、低予算によるアラも見えてしまい残念ですが、それでも、なかなかの出来だと思います。

大江戸映画研究会本館