スラムドッグ$ミリオネア/映画批評下書 | ヤマモト探険記

ヤマモト探険記

気の向くままの街歩き。

アカデミー賞8冠。
他の候補作を全て見たわけではありませんが、納得の作品です。

進行する現在と、そこへ続く過去の出来事。

過去からの流れが現在に追いつき、交差する…時々見る映画手法ですが、出題されたクイズと、それに繋がる主人公たちの過去、答える度に明らかになる、生い立ち、見事です。

一問毎に語られる、主人公らのトーリーに引き込まれて行きます。

21世紀の大国と言われるインドですが、その現在についてはほとんど知りません。
「これがインドの真実です」との言葉に納得して見てました…出演した子供たちの家が取り壊され、ホームレスになった等のニュースもあり、ドキュメンタリーの様です…。

スラムの生活と、バブルを煽る、拝金主義的番組の対比は、今の時代を端的に表現していると思います。

けっこう重く、暗い話です、誰もが望む終わり方ではありますが、あのままで済むとは思えません。
そんな不安が残るぐらいの「インドの真実」を見せられた最後の最期に、あのエンディング(笑)

なるほど、アカデミー賞。