ニ巡目のフィナーレでした。6人のところが4人しかいません、一巡目のフィナーレで香盤一番の相沢嬢がいませんでした、時間が押して、準備のためにフィナーレは欠席だった様ですが、今度は二番の宮内嬢もいませんでした。
まぁ、そういう事もあるんだろうと、気にせず、場内が明るくなったところで、ワカミホさんのポラを今一度眺めていました。
ふと気付くと、盆のところで従業員の方が飾り付けをしています、造花の紅葉や造り物の栗を置いてます、何?相沢嬢の演目の演出か?見て行こうと決めて、席に座り直しました。
三巡目の開演のアナウンスに続き、「チーム・オータムによります、チームショーです」とのコール。どうやら、相沢嬢と宮内嬢の様です。
ネットで香盤を調べる中でチームショーとあるのを見かけます、どんなものか、浅草ロック座のチームとはどう違うのか、気にならずにはいられません。
照明さんのアナウンスが続きます「チーム・オータムにります“女心と秋の空”ごゆっくりお楽しみ下さい!」二度も言ったので場内爆笑でした。
幕が開くと、シャンソンの曲に合わせ、赤や黄色の紅葉が散りばめられた白い布(シーツ?)が揺れていました。踊り子さんの手から布が離され、ドレス姿の相沢嬢と男装の宮内嬢が現れました(う~ん宝塚的には、背の高い相沢嬢の方が男装でしょうに。)。
恋人達の楽しそうな様子を演じています、本舞台、花道、盆を駆け回ります。やがて、破局…、女性が男性の手を振りほどき、ミルキーウェイへ去って行きます、
彼女を追って盆のところで男性が、戻ってくれと手を広げます、ミルキーウェイのダンスポールの所で女性が振り返えります(この演出は、ここの舞台だからこそです、ロミオとジュリエットのバルコニーのシーンとかね)が、そのまま去ってしまいます。
取り残された男性の失意のダンス。本舞台すみで男装が解かれ、ワイシャツ一枚に、盆に戻りベッドが始まりました(ベッドって、本来は女性の〇ナ〇ー・シーン、まぁ、そんなこと考える間もなく宮内嬢の世界です)。
気がつくと、本舞台には相沢嬢が、宮内嬢と入れ代わってのベッド。
そして、全裸となった二人が狭い盆の上で、次々とポーズを決めて行きます、シンクロとまではいきませんが、背中合わせでのMだのLだの…、この辺から拍手が強く大きくなって来ました。
ベッドが終わり、ふたりが一旦下がった時の拍手は、さっきまでの倍の時間、倍の音量でした。
同じドレスで現れ、ふたりが踊り出すと凄い手拍子、振り返ると全部の客が手拍子してました。
ちょっとダンスがズレたのでしょうか、宮内嬢が笑ってました、相沢嬢も笑顔、観客も笑顔です。
終わった時の拍手はこれ迄にないものでした、また、劇場では聞いたことの無い、ピューピューと指笛の音、客席が一体となった瞬間でした。
此で終わりと思っていたら、「チームオータムのポラ・タイム」となりました。二人を一度に撮るので料金は倍とのアナウンス。
たちまち15人程の列が出来ました。
最初のお客さんが「最高だったよ」と言うと、客席からも「よかった」との声、別のお客さんが「たくさん見たチームの中で、一番だよ」と言うと拍手が…、
ふたりも嬉しいのでしょう笑いの絶えないポラ・タイムは30分を越えましたが、見ていて微笑ましく退屈しませんでした。
ポラの最後に、ふたりが預かっている写真を渡そうと、お客さんの名前を呼びましたが、外出中のようでした“なーんだ今の見てないのかよー”優越感とも違う、幸福感の様な笑いが起りました。
そして、最後のオープンショー、これまた、盛大な拍手で終わりました。
ストリップって、いいなー。さっきのおじさん見てたら、なんと言ったでしょう。
今回もまた、驚きと、感動と、感激と、人情といろいろ感じた観劇でした。
あ、水槽にスッポンが居たんですけど、ペットかなぁ?