浅草ロック座 その2 | ヤマモト探険記

ヤマモト探険記

気の向くままの街歩き。

 時間となり、ブザーのあと、灘ジュンさんの声でアナウンスが入りました。
「祭り」をテーマにした踊り、との説明がありました。
他の劇場にはない「演目」の紹介に、ステージへの期待が高まります。



 幕が開き第1景の始まりです。
太鼓の音が大きく響きます、まさに「祭り」の始まりです。
大きな太鼓を二人が、その前に3人が小さな太鼓を、着物姿のダンサーたちが周りで太鼓に合わせて踊ってます。
ダンサー達が左右に広がり袖に消えると、3人の小太鼓の後ろから、着物の女性がひとり、少し大きめの太鼓を叩きながら現れました(この景の主役なのはすぐ判りました)、太鼓の音とともに身体をくねらせる様にドキドキしました。
気が付くと、奥の大きな太鼓が片付けられるところでした、3人のダンサーが前へ、他のダンサーが戻ってきて、舞台前面が華やかになっている間に主役の踊り子さんが奥へ下がり、大太鼓の2人が、客席に背を向けたままの主役の着替えを手伝います、

一瞬、全身のシルエットが見えますが直ぐに一枚の布に包まれてしまいました(いやー、こういうの好いなあー)。
そして、他のダンサーたちが舞台から消えて、主役がひとり残りました。と、この時、彼女の立っていた台が、舞台前方へ動き出したのです、えっ!?
そう、この台は「移動する盆」だったのです(こんな仕掛けがあったとは、驚きました)。

紅色の着物をはおった加藤あゆむ嬢のソロが始まりました。

 (複数でのダンス、その後ソロ、ベットとの構成は3景以外は、みな同じ感じです、が複数パートもいろいろと面白いです)

 踊りそのものに、特別な振り付けや趣向が有ったようには思えません、ただ、スポットライトやミラーボールなどの照明、そして、舞台の、空間の大きさが、踊りを特別なものに感じさせます。
踊り子さんにとっても、大舞台で踊る快感や高揚感があるのではないでしょうか、踊り終わった時の踊り子さんの顔が、自信と満足感に満ちているように見えました。





さて、ソロが終わると、花道に、あの盆が迎えに来てました(カワイイ!)

 花道の先の盆で踊っている間に、ファンが暗い中そっと、この移動盆にプレゼントを載せていく姿は何故か、かっこよく見えました。ポラ・タイムで声かけて渡すよりも、「俺の気持ちは通じているんだぜ」と見せ付けているようでもあり、「影ながら応援してるぜ」と見返りを求めない男の美学の様でもあり・・・いつか、私も自己満足に浸ってみたい(笑)