加藤
「あなたは一体何しに日本に?」
じーさん
「それはまだ言えません・・・・・と言いたいところだが、隠してもしょうがないので
お話ししましょう・・・・・・。」
「僕の勤めるクララ社はもちろんご存知ですよね。以前、合同開発しようとオアシス社に
申し出た会社なので。」
加藤
「ええ、もちろん存じています。」
じーさん
「ある開発があと一歩というところで壁に当たってしまい、
その壁を打ち破れるのがオアシス社だったのです。しかしあっさり断られてしまい
開発がストップ状態になってしまいました。そこで発足されたのが開発営業部、
僕の部署なのです。上層部からの指令は、何とかしてオアシス社との契約を結ぶ事、
もしくはオアシス社に匹敵する開発者を探し当てること。 だったのです。」
加藤
「そんな大事な事、私に話して本当に大丈夫なのですか?」
じーさん
「わかりません・・・・・でもはるかと付き合っていると不思議と何でもできそうな、
いや、何とかなりそうな気がするんです。だから全てを話さないとなにも進まないような
衝動にかられて・・・・・、一番最初にお話するのが加藤さんで良かったと思っています。」
加藤
「私がどういう人間かまだわからないでしょう?もしかしてすぐに会社に報告するかも
しれませんよ。」
じーさん
「いや、あなたはそんなことはしません。僕はオアシス社自体はあまり良いイメージは
ありませんが、あのソフトを造った開発者を疑うつもりはありません。」
加藤
「・・・・・・」
じーさん
「仮にあなたがこのことを会社に報告したとしても、僕は諦めません。
結果を出すまで僕は日本から出ませんから!」
加藤
「じーさん、あなたは真っ直ぐな方ですね!はるかくんが惚れるのも分かる気がします。
私はじーさんに全面的に協力しましょう。もちろん会社には内緒でね。」
病院の待合室で待つこと40分
龍之介達が到着するまでの時間、2人は意気投合するのであった。