気を失ったはるかに気付いたじーさんは、操縦どころではなくなった。
はるかの顔を叩いたがまるで反応がない。

ゲーム終了のブザーがなり、強制的に船はスタート地点のゲートの中に戻った。
船を覆っていた水が早々と無くなって行くと船のトビラが開いた。

龍之介とあきらは「大逆転勝利!!」と嬉しそうに船から飛び降り、
じーさんの船へ駆け寄ったが、二人はなかなか出て来ない・・・

龍之介
「あまりの悔しさに気でも失ったか!!」

じーさん
「・・・・・・はるか、が・・・・」

龍之介
「はるかさんがどうしたんだよ?とにかく出て来いよ。」

じーさん
「はるかが動かないんだ 」

龍之介
「なにっ!ちょっ、ちょっと店員呼んでくるから、すぐ来るからそのままでいて!」

すぐに店員二人が龍之介に連れられやって来た。
はるかを三人がかりで抱き上げスタッフルームまで運んだ。
スタッフとじーさんらがはるかを囲み、ひたすらはるかの名前を呼びかけた。
心臓は動いているし呼吸もしているから気を失ってるだけ、名前を呼び続けてください!
とスタッフが言う。


はるかは夢を見ていた。まだ見たこともない夢を・・・

それは短い夢。
主人公は自分ではなく、客観的に見ている感じ。
でも重要な立場にあるようなないような・・・?
ホワーンと心地の良い感じ。
でも、もう終わってしまう。まだ終わって欲しくないのに・・・・


じーさんや龍之介の顔がうっすら見えてきた
どうしたのこの物語にあなた達出てきてたっけ??


「おっおい!しっかりしろ大丈夫か!僕が分かるか?」

「うん、分かるわよ、何言ってるの?あったりまえじゃない!」

龍之介
「良かった~、気が付いてくれて。船に酔ったの?」

はるか
「えっ私、どうなったの?」

じーさん
「気を失ってたんだよ。」

はるか
「急に頭が痛くなって・・・そしたらなんかホワーンって心地の良い感覚になって・・・」


龍之介は思った。
やっぱり頭痛は起こっていたんだ。それにしても気を失うのはやばいんじゃないか?
俺は全く無かったから・・・いやまてよ、もしかして俺もこれから起きるんじゃないのか?
はるかさんには全て話した方が良いかもしれないな~。にしてもシーランドでは話せないよな。
近々全部話そう。もちろんじーさんに相談してからね。


少しフラつきながらでも立ち上がったはるかは、
「さぁ~次行こうぜ!!」